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まず自分が楽しむ。それが一番伝わる


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――ニューアルバム『Su』に込めた思いを教えてください。

すばる 慌ただしい毎日の中で、ふとしんどくなるとき、誰にも言えないものを抱えて踏ん張っているとき、そんな今を生きる人のそばで鳴っていたい。そう思って作ったアルバムです。

日常にふっと吹く追い風や、少し前を向ける光みたいな存在になれたらうれしい。『Su』は、まだ途中。この先どんな響きになるかは、聴いてくれるあなた次第です。
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――タイトル曲「Su」は疾走感があって、関西弁の勢いも気持ちいいですね。

すばる これはもう“響き”だけです(笑)。ライブで掛け声が生まれる曲を作りたくて、アイデンティティでもある関西弁をガッと畳みかけたら、ふと「Su」ってワードが出てきたんですよ。

曲作りは歌詞が先に出ることもあれば、ギターを触ってたらできちゃうこともある。頭の中にある種が、ある日「今や!」って形になるだけ。あんまりメモも取らへんし(笑)。ライブのMCもそうなんです。会場の空気で決まる。詰めすぎると白けるから、ざっくりとしたイメージだけ決めておいて本番で合わせていく感じ。




――ライブといえば『渋谷すばる ASIA TOUR 2025-2026「Su」』も控えていますよね。どんな意気込みでいますか。


すばる 今持ってるすべてを出し切るだけです。それはずっと変わらないこと。

去年のツアーの経験から「こういう曲があったらもっと楽しい」みたいなアイデアも生まれたので、絶対に喜んでもらえる自信があります。ただ、来てくれるだけでいい。すごいの見せますよ!(笑)。



――2026年には芸能生活30周年を迎えます。今後、どんな姿を見せていきたいですか。

すばる う〜ん……なんでしょうね(笑)。音楽はもちろん大事。でも何をするにしても“楽しい”を一番大切にしたいかな。「なんか楽しそうにやってんな」って思ってもらえたら、それが最高です。

最近は人を楽しませたいって気持ちがどんどん強くなってきてるんです。ただ、そのために無理はしたくない。まずは僕自身が楽しむ。自分がしんどいのに、誰かを喜ばせるなんてできないですから。




好きな服を着て、好きな写真を撮って、好きな音を鳴らす渋谷すばるの今。楽しそうにしているその背中が、きっと誰かの明日を明るくする。
ニューアルバム『Su』発売中/TOY’S FACTORY=画像提供

ニューアルバム『Su』発売中/TOY’S FACTORY=画像提供

渋谷すばる(しぶたに・すばる)
1981年大阪府生まれ。2019年よりソロアーティストとして活動をスタート。2023年には映画『ひみつのなっちゃん。』の主題歌として、自身初の書き下ろし楽曲『ないしょダンス』を配信リリース。2024年にはアイナ・ジ・エンド、赤犬との対バンを経て、トイズファクトリーとの契約を発表。11月5日にはニューアルバム『Su』をリリースし、翌年にかけて【渋谷すばる ASIA TOUR 2025-2026「Su」】を開催。芸能生活30周年を迎える来年は、さらに精力的な活動を予定している。

堺 優史(MOUSTACHE)=写真 渕上カン=スタイリング 小林麗子=ヘアメイク 池田鉄平=取材・文

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