「缶が踊る」。ポップとクラシックが交差する瞬間

展示で異彩を放ったのが「Dancing Haroshi Can」。クラシックなバドワイザー缶にサングラスとヘッドフォンを加えた、キャラクター的なデザインだ。
「90年代の“ダンシング缶”が大好きで。あれを1000個くらい作って、部屋に並べて音楽流して踊らせたいって構想もあったんです。でも実現は難しかった。でも残ったのが“サングラスのアイデア”だったんです」。

発売されている限定デザインの缶には木目(スケートデッキの積層)をさりげなく仕込むなど、知る人ぞ知る遊び心も健在だ。
「最初は“自分らしさ”や“スケートっぽさ”をどう出すかを考えていたんですが、最終的に行き着いたのは、“自分だったら買いたくなるものを作ろう”というシンプルな発想でした。たとえ僕のことを知らなくても、缶がズラッと並ぶ中で『お、なんだこれ?』とジャケ買いされるような、“ひと目で惹かれるデザイン”を目指したんです」。
4/8