「STAY YOUNG総合研究所」とは……▶︎
すべての写真を見る「ボディミスト」といえば女性のもの。そんなイメージはもう過去の話。今や時流に乗って、男性の間でも人気が急拡大している。
そろそろステレオタイプの価値観をアップデートするときなのだ。
では、なぜ今「ボディミスト」? フレグランスともデオドラントとも異なる、その独自の効果・効能を探っていこう。
| 教えてくれたのは ジョンマスターオーガニック PR担当 持丸彩夏さん 2022年より現職。WEBやSNSを含むオンラインから、雑誌媒体まで幅広くコミュニケーションに携わる。オーガニックコスメを通じて、植物の力が持つ可能性と魅力を発信。 |
大人の香害対策にボディミストのすすめ
ここ数年、OCEANS世代の間で“イイ香りのボディミスト”が売れている。保湿効果よりも香りづけが重視されているものの、香り自体はフレグランスほど強くなく、かすかに香る程度。
いったいなぜ、大人はこうしたボディミストに惹かれるのか?人気の火付け役というべき、ジョンマスターオーガニックのPR担当者に話を聞いてみた。
「現在、私たちのブランドでは、『シトラス & バジル』という定番ボディミストを展開しています。開発したきっかけは、ジョンマスターオーガニックの製品は天然精油を使った香りの支持率が高く、その香りを日常で手軽に楽しんでいただきたい、という思いからです」。
「シトラス & バジル」を使ってみた。素肌にスプレーすると、肌がしっとりとして、シトラスとバジルの香りに包まれる。ただ、香りは1分も経たないうちにあまり感じなくなった。残り香もほとんどない。
「そこが最大のポイントです。精油を使っていることもあり、香料を使っているフレグランスよりも香りが穏やかで、持続時間も短め。あくまで自分が楽しむための香り具合を狙っています」。
香りがマイルドなので、用途はさまざまだ。
「ジムやサウナの後に気分を整えたり、仕事中に気持ちを切り替えたりするために使っている方が多いようです。顔以外の全身の肌、髪にも使うことができ、旅先ではルームスプレー代わりに使う方も」。
さらに体臭対策に使うユーザーも多いという。
「この製品には消臭機能は備わっていませんが、体臭を目立たなくするために使っているというお客様も少なくありません。
また、ジョンマスターオーガニックの場合は、精油を使っているため、フレグランスの香料とケンカしない。そのため、フレグランスとのレイヤードを楽しめることもメリットです」。
近年、社会問題化している香害の対策にもひと役買う。
「オフィスや電車、飲食店など強い香りがNGの場面で、ボディミストを使っている方も多いです」。
話を聞いているうちに、高校生の頃、部活の後に使っていたあのアイテムを思い出した。とはいえ、香りの質は、こちらのほうが断然大人には相応しい。
「2022年の発売時のユーザーは女性がほとんどでしたが、その後、SNSや口コミで評判となり、男性の比率がどんどん増えています。香水は苦手だけど、リフレッシュできる香りは欲しい、という大人の男性の心を掴んだのだと思います」。
フレグランスより香りがライトで使いやすく、デオドラントよりも大人っぽい。他人との距離感に気を使うOCEANS世代にとって、イイ香りのボディミストは新しいエチケットツールなのだ。
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