
元来、いい男こそ言葉ではなく背中で語るものらしい。それは、ファッションにおいてもそうなのかも。だって、街にはこんなにもクールな後ろ姿がいっぱい。彼らのスタイルのキモとなったバックプリントT、さらっとチェックバックしてみようじゃないか。
【写真点】「“背中で違い”を見せる大人たちのバックプリントT」の詳細を写真でチェック① 背中でカルチャーが香るミニマルな合わせ

Tシャツ=シティーカントリーシティー パンツ=ジェイダブリューアンダーソン シューズ=アディダス 眼鏡=プロジェクトプロダクト ネックレス=ノーブランド
▶︎伊波さんのスナップをすべて見る伊波辰郎さん(52歳)ビッグシルエットのTシャツに、程よくワイドなチノーズを衒いなくセット。足元は黒白のコートシューズ。ネックレスと時計のイヤミのなさを含め、自然体でこなれている。
で、Tシャツのバックでは左胸と同じ「シティーカントリーシティー」のロゴが堂々と主張。ミニマルな合わせのなかで、確かに漂うカルチャーの香り。グッドスメル!

② レアなコラボTでミュージシャン的に装う

Tシャツ=コンピューマ パンツ=無印良品 シューズ=ニューバランス 帽子=カンゴール 眼鏡=白山眼鏡店 バッグ=ヤマトミチ
▶︎つねさんのスナップをすべて見るつねさん(39歳)白T、グレーのインナー、黒いパンツ。モノクロームなアイテム選びで、潔いシンプルスタイルを形成。ジャスト寄りのゆるめシルエットも調子いい。
テックなイラストを乗せたTシャツは、アーティスト「コンピューマ」のジャケをモチーフにしたビームスコラボ。なるほど、確かに顔周りの印象もどこかミュージシャン的。

③ 海好きの自由と責任を、アイコニックな背中に宿して

Tシャツ、パンツ=ともにパタゴニア シューズ=ノーブランド 帽子=オールドネイビー 眼鏡=白山眼鏡店 眼鏡2=ジュリアスタートオプティカル 腕時計=ロレックス ネックレス=ドド リング=エルメス リング2=ブシュロン
▶︎渋谷さんのスナップをすべて見る渋谷祐輔さん(45歳)Tシャツ&ショーツの王道サマカジこそ、遊びと自分らしさを効かせて。背中で語るパタゴニアは、かの富嶽三十六景をオマージュした東京限定モデルだ。
そのルックスだけでなく、サスティナブルなオーガニックコットンボディの全方位的気持ち良さが大人をいたく感動させる。そう、いい大人は責任すらも軽やかに背負うのだ。

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背中で自らの嗜好、そしてカルチャーを語る三者三様のいい男。あらためて、彼らはやっぱり格好よく映る。どうせ背中で主張するなら、単なる色柄ではなく自分の名刺代わりとなるような事柄を。つまりはきっと、そういうこと。