音楽で「夢中になれる瞬間」を届けたい
――社会の構造やSNSに対するメッセージも、作品の裏に滲んでいる気がします。牧「スマホでSNSを見るのが当たり前になり過ぎていて、気づけば自分の感情まで情報に左右されている。最近、思い切って数日だけスマホを見ない日をつくったら、驚くほど心が軽くなって。情報って便利だけど、受け取りすぎるのは不幸の種かもしれないって感じたんです。
SNSで評価された数より、友達と過ごした時間のほうが、自分にとっては価値がある。本当に大切なものと向き合う時間を、自分でつくることが大切だと思いました。その感覚を、音楽でも伝えていきたい。今、疲れてしまっている人にこそ、この曲が届けば良いなと思います」。
――10月からスタートするツアー。どんな挑戦や進化を見せたいと考えていますか?牧「一番大切にしたいのは“夢中になる感覚”です。何かに夢中になると、人はすごく自然体でいられるし、余計な不安からも解放される。そんな時間をライブの場で届けたいです。ちょっとドキドキしたりワクワクしたりする“非日常”の要素に、安心感もあるような空間を作りたいです。

『SCARY MONSTERS』の世界観にも通じますが、怖さや不安を感じたときでも、信頼できる誰かがそばにいるだけで心が落ち着く瞬間ってありますよね。それを音楽はもちろん、MCや言葉でも届けていきたい。“ただ盛り上がるだけじゃなく、心に届く”。そんなツアーにしたいですね!」。
牧 達弥(まき・たつや)/go!go!vanillas ボーカル&ギター
1989年12月10日、大分県生まれ。2010年に go!go!vanillas を結成し、2013年にインディーズデビュー、翌2014年にメジャーデビュー。ポップ・ロックからガレージ、UKロックまで幅広いルーツを昇華し、シーンを代表するロックバンドへと進化。2024年にはポニーキャニオン内の IRORI Records へ移籍し、ロンドン・Metropolis Studios での海外レコーディングを実現。代表曲「ダンデライオン」がTVアニメ『SAKAMOTO DAYS』のエンディング・テーマに起用されるなど、音楽の幅をさらに広げている。今年9月24日(水)には最新EP『SCARY MONSTERS EP』をリリース予定。10月からは全国ホール&アリーナツアーで4万人超を動員予定の大規模公演が控え、国内外各地のフェス出演も多数決定している。