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2025.08.23

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2万杯以上食してきたラーメン官僚が唸った“今夏必食の冷やし麺”3選! 油淋鶏、ヒヤニク、油そば


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連載「トッププロが数珠つなぎ!「俺たちレーメン's」」とは……

ラーメン界のスペシャリストたちに絶品「冷やし麺」を紹介してもらう本企画も最終回。トリを務めるのは連載「地方ラーメン激戦区」でお馴染み、ラーメン官僚こと田中一明さん。これまで2万1500杯以上を食してきた彼が選ぶ3杯、ぜひご賞味あれ。

【写真12点】「ラーメン官僚が厳選した“今夏必食の冷やし麺”3選。」の詳細を写真で見る
案内人はこの方!
田中一明(通称・ラーメン官僚かずあっきぃ)●17歳の時にラーメンの奥深さに魅せされ、大学在学時よりラーメンの食べ歩きを本格的に開始。日本全国のラーメン店に通暁し、年間700杯以上のラーメンを食し、生涯食杯数は21,500杯を超える。2012年から2019年まで「ラーメンWalker」のトップ百麺人を務め、2020年から「TRYラーメン大賞」の本審査員を務めている。「食楽web」「OCEANS」「長野komachi」など、様々な媒体でラーメン企画を担当。メディア出演も多数。

田中一明(通称・ラーメン官僚かずあっきぃ)●17歳でラーメンの奥深さに魅せされ、大学在学時よりラーメンの食べ歩きを本格的に開始。日本全国のラーメン店に通暁し、年間700杯以上のラーメンを食し、生涯食杯数は2万1500杯を超える。2012年から2019年まで「ラーメンWalker」のトップ百麺人を務め、2020年から「TRYラーメン大賞」の本審査員を務めている。「OCEANS」「食楽web」「長野komachi」など、様々な媒体でラーメン企画を担当。メディア出演も多数。

この「俺たちレーメン's」企画も、ついに私のターンが巡ってきた。今から遡ること約2カ月前、編集部から提案された全5回構成の連載案には、週替わりでリレーのバトンを繋ぎながら、各選者が推奨店を紹介し、「冷やしラーメン」の多彩な魅力を読者に届けるという壮大な計画が示されていた。
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私の枠は既に決まっていたが、残る4回の選者を誰に託すか。それは、企画の成功を左右する重大な鍵だった。説明を受けた瞬間から人選案が頭の中を駆け巡った。

思案の末に選んだのは、味の未来を切り拓く新星・さぴお君、圧倒的な支持を集めるYouTube界の巨星・SUSURU君、全国津々浦々を食べ歩き続ける達人、広瀬さん。そして、「TRYラーメン大賞(講談社ビーシー)」の審査員、尾瀬君。

この4人が揃えば、一都三県の「冷やしラーメン」最前線を網羅し、読者に新しい発見をもたらすことは間違いない。私はそう確信し、編集部に提案した。蓋を開けてみれば、その確信は甘かったとさえ思えるほどだ。彼らが紡いだコラムは、切り口の妙と構成の巧みさにおいて、私の予想を遥かに超えた。

▶︎4名の記事はこちら!

ときには、私が密かに採り上げようと考えていた1杯が先を越される形でほかの選者から紹介されてしまい、悔しい思いをしたこともあった。しかしそれは、互いの選眼が同じ方向を向いている証であり、結果的には、重複なく紹介されたそれぞれの1杯が、企画全体に厚みと深みを与えることとなった。

4人それぞれが掲げたテーマは実に個性的だ。「冷やし味噌」に挑むさぴお君。ノスタルジックな昭和感を紡ぐ広瀬さん。独自の視点が、読者の心に鮮烈な映像を焼き付ける。私も文章の向こうから、湯気の代わりに清涼感漂う冷気を感じ取ったほどだ。

私はこの企画のトリを務める者として、自らの五感を震わせた3杯を厳選した。ほかの方がまだ触れていない1杯を選ぶことは制約でありながら、楽しみでもあった。

冷やしラーメンは単なる季節の風物詩ではない。温度というフィルターが一枚上乗せされることで、素材の個性や味わいの構造が冷やし以外の1杯とは異なる形で研ぎ澄まされる。ラーメンという食文化の真髄のひとつだ。

この夏、もしあなたの心に響く一杯が見つかったなら、ぜひお店へと足を運んでみてほしい。酷暑の中、舌先から全身に広がる「涼」のひとときを存分に楽しんでいただき、その体験がラーメン観をより豊かに広げてくれることを願ってやまない。
2/4

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