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似て非なるジェラートとアイスクリーム


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一見すると同じような冷たいデザートだけど、ジェラートとアイスクリームには明確な違いがある。この違いを知れば、きっとあなたもジェラートの魅力の虜になる。

まずは、口どけの秘密からだ。一般的にアイスクリームは乳脂肪分が8%以上と高く、空気の含有量も50%以上になることがほとんど。この空気の量が、アイスクリーム特有のふんわりとした軽い食感と、ゆっくりとした溶け方を実現している。


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一方、ジェラートの乳脂肪分は、通常4~8%とアイスクリームよりも低め。さらに、空気の含有量も20~30%と少なく抑えられている。この低い乳脂肪分と空気含有量こそが、ジェラートの最大の特徴である「濃厚ながらもさっぱりとした口どけ」を生み出しているのだ。口に入れた瞬間に溶け始め、素材そのものの味がダイレクトに舌に伝わってくる。

それだけではない。実は、湿度にも違いがある。アイスクリームは、-18℃前後で保存・提供される。これは、乳脂肪分や空気含有量が多いアイスクリームを安定して固め、溶けにくくするためだそう。

ジェラートはアイスクリームよりも高い温度である-10℃~-12℃で提供される。この温度が、ジェラートのなめらかさとフレーバーを最大限に引き出す秘訣だ。冷たすぎると舌が麻痺して繊細な味が感じにくくなってしまう。

金沢でいただいたアフォガード

金沢でいただいたアフォガード


最後は素材の違いだ。アイスクリームは牛乳や生クリーム、砂糖がベースとなって卵黄などが加えられることもある。フレーバーも幅広くてバニラやチョコレート、ストロベリーといった定番のほかにも、いろんな加工品が使われる。日本の調味料である「醤油」や「わさび」なんかを使ったアイスもあるほどバリエーション豊かだ。



そしてジェラートは、その名のとおり「凍らせる」という意味を持つイタリア語「gelare」に由来する。伝統的なジェラートは、牛乳や砂糖、そして厳選された新鮮なフルーツやナッツ、チョコレートなどの天然素材で作られる。フレーバーのバリエーションも多くて、旬のフルーツが使われたり、ピスタチオやヘーゼルナッツ、ティラミスなど、イタリアならではの素材を活かしたものが人気。素材そのものの風味を最大限に引き出すことが重要だ。

金沢で食べたトッピング付きのアイスクリーム

京都で食べたトッピング付きのアイスクリーム


ひと言で言うと、アイスクリームはより軽くて幅広いフレーバーが楽しめる「お菓子」、ジェラートはより濃厚で素材の味をストレートに感じられる「デザート」だ。
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