ウィンブルドン選手権のオフィシャルアウトフィッター、ラルフ ローレンが体現する「スペクテイタースタイル」をご存知だろうか?
「スペクテイター」とは、観客・観戦者という意味。つまり、ラルフ ローレンが提唱するスペクテイタースタイルとは、ウィンブルドンを楽しむための観戦服をイメージしたスタイルを指す。
ただスポーティなだけではなく、歴史ある大会にふさわしいクリーンさやエレガントさなど、一味違う格式ある装いとその深い歴史をご紹介しよう。
ウィンブルドンとラルフ ローレンが生み出す新しい歴史

毎年英国で開催されるウィンブルドン選手権といえば、歴史と格式あるテニスの国際四大大会のひとつであり、真っ先に選手の「オールホワイト」スタイルを思い浮かべる人も少なくないだろう。
それは、“プレドミナントリー・ホワイト”と呼ばれる厳格なドレスコードが存在するからだ。
起源は1884年。初めて行われた女子シングルスの決勝戦を戦ったモード・ワトソン、リリアン・ワトソン姉妹が、全身白の上品なスタイルであったことに由来する。
それ以外にも、1年をかけて育成された美しい天然芝のセンターコートや、観客が観戦しながら食べる名物として知られるイチゴに生クリームをかけたデザートなど、ウィンブルドンには、長きにわたり受け継がれてきたさまざまな独自の伝統が根付いている。
それは英国の文化と、上流階級の遊戯として発展してきたテニスというスポーツの歴史が絡み合った象徴でもある。
そんなウィンブルドン選手権のアウトフィッターとして、ラルフ ローレンがスタッフのユニフォームを手掛けるようになったのは2006年のこと。
1960年代からニューヨークを起点に、トラディショナルなアメリカのスタイルを継承、進化させてきた先駆的存在が、そのルーツのひとつである英国の象徴たる“祭典”に参画してきたというのは、ある意味の必然だったのかもしれない。
これまでも英国トラッドやスポーティなエッセンスを巧みにアレンジしながら、タイムレスなスタイルを提案し続けてきたラルフ ローレン。ウィンブルドンにまつわるコレクションとして体現する「スペクテイタースタイル」は、その真骨頂とも言えるのだ。
スポーツとエレガンスが結びついたスペクテイタースタイル

ウィンブルドンのセンターコートに集う観客は、世界のロイヤルファミリーやセレブリティ、アーティスト、文化人など多岐に渡る。
出場する選手のように厳しいドレスコードはないものの、誰もが英国やテニスに対する敬意を表すべく、適度にドレスアップしたスタイルで観戦を満喫するのが習いだ。
「スペクテイタースタイル」はまさにそんな敬意を感じさせる、ラルフ ローレンとウィンブルドンが生んだコレクションではあるが、オフィシャルアウトフィッターたるラルフ ローレンのこだわりと遊び心が随所に表れている。
古き佳き英国のカレッジスタイルから着想を得たジャケットやニット、80年代初頭に誕生したレトロなロゴの多用、またそれから派生したホワイト、グリーン、ブルーなどの色使い。
そのどれもが、クラシカルなだけでなく新鮮に感じる理由は、ラルフ ローレンならではのリファイン力と、歴史を知ればこその遊び心が盛り込まれているからに他ならない。
中でもサテン生地のバーシティジャケット(日本未展開)やポップなグラフィックを配したシャツといった、アメリカンヴィンテージをイメージさせるラインナップは象徴的だ。
ちなみに今年もウィンブルドン会期中には日本からも多くのゲストが訪れ、「スペクテイタースタイル」を身に纏っていたのも我々にとって見逃せないポイントだろう。
歴史あるイベントに見事に調和し、華を添えた。
写真左:浅野 忠信さん、中田 クルミさん夫妻、写真右:森 星さん
スポーティで着やすく、それでいて英国的な格式とアメリカ的な伝統がブレンドされた「スペクテイタースタイル」は、季節を問わず、コートの外でもファッションのマンネリ打破のための特効薬になりうる存在。
そのアイテムを一点取り入れるだけで、さながらウィンブルドン選手権の最終試合のように、別格の凛とした空気感を、着る人に纏わせてくれるはずだ。
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ラルフ ローレン
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