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2025.07.24

映像作家・OSRINが“ディフェンダー”に感じる魅力「不可能なことにこそ、ロマンがある」



オフローダーのアイコンであり、その卓越したタフネスと走破性で揺るぎない評価を得てきた「ディフェンダー」。車自体のテクノロジーはもちろんのこと、人道支援や環境保護活動を積極的にサポートし、車の文化史においても道なき道を切り拓いてきた「不可能を可能にする」オフローダーである。

また「ディフェンダー」は音楽カルチャーとも密接なつながりがある。世界最大規模の音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル 2025」や「オアシス ライブ ’25」(ディフェンダーの故郷、イギリスでの開催)などの、オフィシャル車両パートナーを務めているのだ。

OSRIN(おすりん)●1990年、愛知県生まれ。名古屋芸術大学でデザインを学ぶ傍ら、友人のために制作したバースデームービーをきっかけに映像の世界へ。2015年にクリエイティブチーム「PERIMETRON(ペリメトロン)」を立ち上げる。映像制作、演出、アートディレクションからプロダクト制作まで、活動範囲は多岐にわたる。「King Gnu(キング・ヌー)」のMVビデオやライブ演出をはじめとした独創性溢れる作品とその仕事に、多方面から注目が集まっている。Instagram@osrin.0902

OSRIN(おすりん)●1990年、愛知県生まれ。名古屋芸術大学でデザインを学ぶ傍ら、友人のために制作したバースデームービーをきっかけに映像の世界へ。2015年にクリエイティブチーム「PERIMETRON(ペリメトロン)」を立ち上げる。映像制作、演出、アートディレクションからプロダクト制作まで、活動範囲は多岐にわたる。「King Gnu(キング・ヌー)」のMVビデオやライブ演出をはじめとした独創性溢れる作品とその仕事に、多方面から注目が集まっている。Instagram@osrin.0902


そんな「ディフェンダー」の価値観に共鳴してくれたのが、映像作家のOSRINさん。King Gnuをはじめとした名だたるミュージシャンのMVやライブ演出、アートディレクションを手掛けてきた人物だ。多忙をきわめる彼にひととき、「ディフェンダー」でのドライブを味わってもらった。その車中で話してくれたのは、“不可能へのロマン”であった。

映像表現の追求は自分の追求



「ドキュメンタリーを撮影していたんです」

大学卒業後の最初の仕事は?と聞いたら、そんな答えが返ってきた。OSRINさんがこれまでに手掛けてきた独創的なMVや、観客の度肝を抜く驚きに満ちたライブ演出とは、少し印象が違う気がするが……。



「例えば人間国宝になった方などに話を聞くと、“人間が立体的”なんです。それと同時に、“自分は立体的ではない”と思い知らされるんですよ。自分の質問が、自分でも薄っぺらいと感じちゃう。

だから、ドキュメンタリーは年齢を重ねてからじゃないと無理だ、と気づきました。自分をちゃんと作ってからじゃないと、人と向き合えない。若いときからそれができる人もいますが、少なくとも自分には難しかった。それが25歳のときです」。



そこでOSRINさんは、徹底的に“自分を作ること”にシフトした。“自分を作ること”とは、映像というツールを使って、自分がやりたい表現をとことん追求することである。

そう決意したあとに最初に取り組んだのは、スポーツブランド「フィラ」のPVだった。ただしクライアントからの依頼があったわけじゃない。何と勝手にPVを作って、フィラに見せたのだという。



「作ってみましたが、どうですか?みたいなノリで。そのPVを先方がすごく面白がってくれて、『いいね ! オフィシャルにしてあげるよ!』という返事をもらいました。逆に驚かされましたね(笑)。

クリエイティブに対してフラットに向き合ってくれて……今思うと、向こうがとても“大人”だったんだと思います。余裕があるというか」。



OSRINさんは笑いながら話してくれたが、これは(いい意味で)普通じゃないことだ。大方の人間は頼まれてもいないものは作らないし、それを勝手にプレゼンすることはまずありえない。

だが、普通のことをやっていては、人の心を動かすのは難しい。OSRINさんの“普通じゃない”チャレンジ精神が人の心を動かしたのだ。道なき道を切り開く。OSRINさんの仕事の流儀は、「ディフェンダー」のフィロソフィーと確かにシンクロしていた。
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