カウンターカルチャー誌の多くはグラフィックのレベルも非常に高い。こうしたヴィンテージ雑誌から珠玉のグラフィックデザインを集めて「ラディカル メディア アーカイブ」という書籍も出版した。
ラムダン・トゥアミの「欲しいものは、だいたい買えるけど。」とは…… ▶︎
すべての写真を見る おれは昔から1960〜70年代のカウンターカルチャーや反体制活動のインディ雑誌を集めている。そこには政治思想やデザイン、環境問題、黒人解放、女性の権利と、ありとあらゆるテーマが詰まっている。
なかでも特別なのが、ビジュアル表現の方法を根本から変えた日本の伝説的雑誌「プロヴォーク」。政治的なメッセージを伝え、社会に一石を投じようと若者たちが作った雑誌だ。

だが、そうしたインディ雑誌は90年代から少しずつ風向きが変わり、広告費目当てに、ファッションやライフスタイル寄りになっていった。
でも、おれはそこには興味がない。大事なのは格好良さよりも、思想でありレジスタンスだからだ。
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