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[右]ジャケット13万2000円/タリアトーレ(トレメッツォ 03-5464-1158)、靴12万6500円/クロケット&ジョーンズ(トレーディングポスト 青山本店 03-5474-8725)

[右]ジャケット13万2000円/タリアトーレ(トレメッツォ 03-5464-1158)、靴12万6500円/クロケット&ジョーンズ(トレーディングポスト 青山本店 03-5474-8725)


小比類巻 普段はキック以外にも、何か身体を動かしていますか?
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長谷川 週末はたまに走ったり、サーフィンをしたり。サーフィンもまた自然にどっぷりと浸かる瞑想に近いんですが、波に乗るには、海までの移動だけで片道1時間半はかかる。でもキックは、今どきの言葉で言うとタイパがいいんですよね。仕事終わりに1時間集中して、そのあと会食にも行ける。経営者には打ってつけだと思うんです。

小比類巻 そう言ってもらえると、僕も「BUSHIDO」をやっていて本当に良かったなと思います。

スラックスと革靴で躊躇なくキックを披露してくれた長谷川さんと、ミットを受ける小比類巻さん。さすがにふたりとも上着は脱いでいる。

スラックスと革靴で躊躇なくキックを披露してくれた長谷川さんと、ミットを受ける小比類巻さん。さすがにふたりとも上着は脱いでいる。


長谷川 コヒさんと初めてお会いしたのは18年の春。当時僕は、フェイスブックジャパンの代表を務めていました。会う前は怖い人というイメージだったんですが(笑)、実際はとても誠実で、真っすぐな人でした。
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小比類巻 長谷川さんとは同い年。僕もどんな人かと興味津々でした。会ってみると頭もいいし、人間性もいい。絶対、キックをやってほしかったんです。

というのは、現役時代からずっと「格闘技は不良がやるもの」みたいに思われていて……そんな負のイメージが悔しかった。でも今は長谷川さんや、前回の島田亨さんのような方が格闘技を始めて、周囲に魅力を伝えてくれる。それが、今の僕にとって最大の喜びです。

長谷川 僕は経営者としても、格闘技に取り組む人間としても「進化し続けること」にこだわっています。経営もキックも甘くないことばかりですが、不思議なことにそういったピンチがないと、進化しないんですよね。

あとは考えることが好きなので……強くなることを“因数分解”していきたいです。漫然とやるのではなく、問題を分析して、意識的に伸ばす。ビジネスも一緒です。コヒさんも実は同じタイプだと思ってるんですよ。その指導や格闘スタイルは、かなりロジカルですから。

──初のスパーリング以来、二人三脚でキックボクシングに取り組み続けてきた長谷川さんと小比類巻さん。このふたり、経営者としても間違いなく進化し続けるはず……そう思わせる、実に真っすぐで、熱いトークなのであった。
[KOHI’s NOTE]
・厳しさと楽しさは表裏一体のものである。
・キックボクシングには“タイパの良さ”がある。
・同じ1977年生まれとしてお互いが刺激的な存在。
・キックも仕事も現状を“因数分解”し意識的に進化する。
OCEANS 8月「街角パパラッチ SUMMER」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック

清水健吾=写真 与那嶺龍士=スタイリング 勝間亮平=ヘアメイク 加瀬友重=編集・文

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