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じめじめとした梅雨。家の中にムワッと立ち込める、あのイヤ〜なニオイ。「ん?なんかクサっ……」とたどっていくと、玄関の靴に行き着いた経験はないだろうか?
梅雨から夏にかけては、靴の中が“ニオイの温床”になりやすい季節。
そこで今回は、ニオイ対策のプロフェッショナル「株式会社ハル・インダストリ」の望月さんに、靴のニオイの正体と、その対策についてじっくりお話を伺った。
【写真6点】「【必見】ニオイのプロに聞く、“靴クサ臭”の根本対策」の詳細写真をチェック 聞いたのはこの人!
望月幸之介さん●株式会社ハル・インダストリ。ニオイの総合コンサルタント。『消臭』にこだわり続けて40年以上の歴史を持ち、研究・製造・販売を一貫して行う、株式会社ハル・インダストリの研究室に所属。国家資格である「臭気判定士」の資格を持ち、日常のさまざまなニオイ問題に向き合う、まさに「消臭」のプロフェッショナル。https://www.halindustry.co.jp/corporate
靴特有の、あのクサさの正体は一体何!?
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――なんとなく靴が臭う気がしたり、玄関から強烈なニオイが漂ってきたり……。あの嫌なニオイの正体って、何なんでしょうか!?靴のニオイの犯人は、ズバリ「繁殖した雑菌」です。
じつは、これらの菌自体にニオイはありません。足の汗や皮脂をエサにして増殖した雑菌が出す「排泄物のニオイ」こそが、あの特有の嫌なニオイの正体なんです。
実際にニオイの原因となるのは「イソ吉草酸(イソきっそうさん)」や「酢酸」といった酸性の物質なんです。
お米が酵母という微生物の働きで発酵し、アルコールになるように、 それの“悪いバージョン”と思ってください(笑)。
――お酒が出来ればハッピーですが、靴の中で菌たちが生成してくれるのは、まったくうれしくない「ただの悪臭」だけだというわけですね。その通りです。そして菌が繁殖するほど、排泄物もどんどん増えていきます。つまり、何か手を打たないとニオイは自然に消えることはないんです。
――では、菌はどんな環境だと繁殖しやすいんでしょうか?菌が爆発的に増える条件は、3つあります。
・栄養(汗や皮脂など)
・温度(20〜40℃くらい)
・湿り気(汗・雨・通気性の悪さ)
まず、汗や皮脂が“栄養”となり、気温が上がれば“温度”の条件も整う。そして、雨に濡れたり汗をかいたりすると“湿り気”が加わります。菌は温かく湿った場所を好むため、通気性が悪く湿気がこもりやすい靴の中は、そもそも菌が増えやすい環境なんです。
さらに、梅雨や夏場の高温多湿な環境が加われば、まさに菌にとって“天国”のような状態。一気に活動が活発になり、同じ靴でも冬より夏のほうが臭いやすくなります。
また、足の裏には汗腺が集中していて、一説によると一日にコップ1杯分もの汗をかくとも言われています。一見乾いてるように見えても、靴の内部は湿気をたっぷり含んでいることも。一日中履き続けた靴は、菌にとって「おいしくて快適」な理想の環境と言えるでしょう。
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