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“海”への思い、守るアクションを2人のキーマンに聞いてみた!

[左から]5月19日には、仏パビリオンにてメディア向けのイベントが開かれた。東京藝術大学学長・タラ オセアン ジャパン理事/日比野克彦さん、タラ オセアン財団エグゼクティブディレクター/ロマン・トゥルブレさん、アーティスト/ジャン・ジュリアンさん

5月19日には、会場にてメディア向けのイベントが開かれた。[左から]東京藝術大学学長・タラ オセアン ジャパン理事/日比野克彦さん、タラ オセアン財団エグゼクティブディレクター/ロマン・トゥルブレさん、アーティスト/ジャン・ジュリアンさん


今回、展示を機に来場したロマン氏とジャン氏に、海への思いと彼らが思う“海を守る”ためのアクションについて、お話を伺った。
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ロマンさん「消費者として意識を変える」



――ロマンさんが考える、海を守る方法とは?

ロマン 陸で起こった汚染によって、海は深刻な被害を受けています。だからこそ、消費者として“何を買うか”“どんな素材か”“どのようなゴミが出ているか”に意識を向けることが大事です。海を守るのはそんなに複雑なことではありません。
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例えばプラスチック。皆さんご存じのとおり、環境に危害を加える素材のひとつですが、“マイクロプラスチック”と呼ばれるものは、髪の毛ほどの細さで世界中を漂っているんです。そのサイズは、澄んだ空気の中にもプラスチックがあると言われているほど小さい。



――そう思うと、怖いですね……。

ロマン それを改善するには、“リサイクルすればいい”だけでなく、“そもそも使わない”という視点も必要です。もちろんゴミ問題だけではなく、ケミカル=化学汚染物質にも気をつけなくてはなりません。

また、魚の乱獲によっても海の環境が脅かされています。我々フランス人は3種類の魚(鮭・スズキ・鯛)を好んで食べますが、これしか食べないとなると生命体が保たれにくい。

日本は多様な魚を食べる文化が根付いていて、魚の生命体を維持するうえでは、とても素晴らしいことだと感じています。


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