食と女性という観点から海を考える
更家 セイラーズフォーザシーには、大阪万博の会期中の最後の2週間に、ドームCで発表を行っていただく予定となっています。井植さんたちがどのようなメッセージを発表されるのか、非常に楽しみにしています。
井植 ありがとうございます。先ほどのダイバーシティ、インクルージョン、サステナビリティの話にもつながりますが、私たちは「海と食」「海と女性」「海と未来」という3テーマでの発表を考えています。特に日本がSDGsの成績表で毎年赤点を取っているのが「海を守ろう」「ジェンダー平等」「つくる責任、使う責任」などですから。
問題を掛け合わせることによって、効果を最大限に引き出すことが国連の主流となってきてもいます。持続可能な食に関しては、おいしく、楽しく、そして地球にやさしく。が、私たちの掲げるモットーです。
更家 私たちも、食品衛生の分野で、さまざまな食に関わる企業をサポートしていますが、食べることと海とのつながりは本当に大切ですね。海洋環境の変化で、例えば日本でもサンマの値段が上がって、「庶民の魚」とは言えなくなってきたり、さまざまな漁獲資源が獲れなくなってきています。
一方で場所によっては、これまでいなかった魚が大漁になったりもして、そういう魚を新しい冷凍技術で長期間保存し、美味しくいただく技術の開発なども当社では進めています。
井植 「海と女性」というテーマを取り上げたのは、海の未来に関わる大きなリーダーシップ力を発揮している、世界の女性リーダー達のプラットフォーム「Leading Women for the Ocean」の取りまとめをお引き受けしてきたことがあります。家庭の中でも食の選択や買いものの決定を担うのが、女性であることが多いのも理由のひとつです。
女性だからこそできることや、女性だからこそ生み出せる変化がきっとある。海を守るための新しいアクションや、意識を変えていく動きは、ここからも広がっていけるはずです。
海は、すべての生命の源であり、人類の「コモンアセット=共有財産」です。ブルーオーシャン・ドームを体感してくださった一人ひとりの想いや行動が、新しい潮流となって、豊かな海の未来を築いていく。そんな美しい未来を心から願っています。
更家 同感です。これからも一緒に、海を守っていきましょう!
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「自分が主役となって進めていく」。一人ひとりのそんなマインドこそが海を守るうえで大切なのだ。我々一人ひとりの行動が未来を変える。そう彼らは教えてくれた。