「多様性・包摂性・持続可能性」の重要性を見直そう
更家 万博のコンセプトの根底には、この10年ぐらいの間に世界的に広まった「ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(包摂性)、サステナビリティ(持続可能性)」があります。
しかし最近になって、この3つの概念を軽視するような、これまでとは真逆の風が国際的に吹き始めました。それは大国の政治的な変化が理由ですが、人類が現在までに積み上げてきた叡智を鑑みれば、やはりこの3つの概念は、世界が持続するために絶対に必要だと思います。万博というのは、そういう価値観を個人が体感する場でもあると思うんですよね。
井植 同感です。私が代表を務める「一般社団法人 セイラーズフォーザシー日本支局」は、2004年に
米国ロックフェラー財団の当主であるディビッド・ロックフェラー・Jr氏が設立した海洋環境の改善を目的とする、NGO団体のアフィリエイトとして2011年に起業しました。活動を続けるなかで、「環境に良い行動をとることは、クールで格好良くて、楽しい」という価値観を広めることが、非常に重要だと感じています。
一人ひとりの力は小さくても、環境問題に力を入れている企業を応援したり、環境負荷の低い製品を選んで購入したりできます。そういう動きが社会的に大きくなっていけば、企業も無視できなくなる。環境問題を政治や行政に任せるのではなく、自分たちこそが主体となって進めると全員が思うことが大切ではないでしょうか。
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