7代目スバルアウトバック。全長をはじめとした詳細なサイズは今後発表される予定。
別れて初めて気づく、のは恋愛ソングの定番だけど、日本で販売が終了したスバル アウトバックの新型を見るにつけ「やっぱり君じゃないと」と思ってしまう。
生産終了した最終型のアウトバックは黒木美珠さんのレポートでチェック! アメリカでは無事7代目へと進化したアウトバック。これまでの「ステーションワゴン×SUV」ではなく、正統派SUVスタイルで登場した。しかも、みんな大好きカクカクデザインでだ!
垂直なフロントグリルをはじめ直線基調のエクステリア。最低地上高は全車8.7インチ(約213mm)と、従来型同様、多くのライバル車より高くとられている。
現状、ボディサイズは発表されていないが、箱型になったことでラゲージスペースは広がった。つまり、荷物をじゃんじゃん積めるようになった。もちろんルーフレールを従来同様標準装備しているから、キャリアを取り付ければさらに積める。最大800ポンド(約363kg)も載せられるのだ。
しかも、ルーフレールそのものもタフになった。最大220ポンド(約100kg)もの動的荷重に耐えられる。つまり、ここにハンモックを吊して、もう一端を結べる木が1本あれば、景色の素敵な場所で簡単に昼寝をむさぼれるのだ。
小石が飛んだりしても傷が付きにくいカバーがボディ下部を覆う。
インテリアもアウトドアで使いやすいデザインに生まれ変わった。従来型ではボルボのように、縦型ディスプレイがインパネ中央部に備えられていたのだが、寒い外から急いで車内に入っても、エアコンの温度を操作するには、グローブを外してディスプレイ上で操作する必要があった。
しかし新型ではディスプレイが横型になり、その下にはグローブをしたままでも室内温度を調整できるダイヤルが備えられた。
北米では、従来型にも設定されていたオフロード性能を高めたグレード「ウィルダネス」が新型にも登場。
また、カーゴエリアに標準装備されるトノカバーは、単に車外から荷物を見えないようにするだけではなく、汚れたアイテムを他の荷物と分けて収納できたり、同乗するペットのために空間を仕切る際にも使えるらしい。さらにリアバンパーを覆って、荷物の出し入れの際にリアバンパーに傷を付けないようにしたり、汚れたら洗濯もできるという。
ウィルダネスは17インチ+オールテレインタイヤが装着される。
もちろん、先進運転支援機能「アイサイト」はさらに進化。北米の一部地域では約137km/hまでハンズフリー走行が可能だ。周囲の歩行者や自転車もいち早く検知し、必要に応じてステアリングを振動させることでドライバーに危険を教えてくれる。
同社の4WD制御技術「X-MODE」のスイッチが、従来のディスプレイからステアリング上に移行され、素早く操作できるようになった。
現在、公表されているグレードは「プレミアム」「リミテッド」「ツーリング」「リミテッドXT」「ツーリングXT」「ウィルダネス」の6グレード。
搭載されるエンジンはプレミアム、リミテッドとツーリングが2.5L、それ以外は2.4Lターボの水平対向4気筒エンジンとなる。いずれもトランスミッションはリニアトロニックで、シメントリカル4WDが組み合わされるのは従来と変わらない。
従来型より横揺れが42%減ったことで長距離運転の快適性が向上したという。
強く復縁を迫りたいところだが、燃料費高騰の昨今、大型のガソリン車を日本にも入れてよ、というのはこちらの都合が良すぎるというもの。でも今後、ワンチャンくらいある!? とりあえず逃した魚の大きさを感じつつ、時を待つしかなさそうだ。