渡辺 エロティックな際どいモノもあるけど、変に派手じゃなくて自然な感じ。キレイなアングラというか。
髙橋 本のセレクトにジャンルの縛りは特にありません。自分の琴線に触れた奇妙なものからポップなものまで、オールジャンルです。
渡辺 ここにある本は全部売り物?
髙橋 ほぼ商品です。古い写真集や雑誌、国内外の新刊が中心で300冊ほど。日本はほかの国に比べて昔の本がたくさん残っているんです。
渡辺 いいね。昔のモノを海外の人が買って帰る流れは古着でも顕著。それを、国内から良い服がなくなっていくと悲観する人もいる。そもそもヴィンテージデニムとかは向こうから借りていたもので、いつかまた買い戻すこともできる。だから、レンタルって捉えることもできるよね。
髙橋 考え方が深い、さすがです。いつもオープンなマインドとか、渡辺さんから学ぶことって本当に多い。
渡辺 開け閉めすると疲れる(笑)。親心じゃないけど、優香は本当に立派になったと感じる。以前この連載で紹介した原宿の「GR8」の一角にも優香が監修するブックスペースがあったけれど、ここではより自分の好きなことができているよね。昔は服、今は本が中心。形は変われど、表現することが好きなんだと思う。これから先の展開は考えている?
髙橋 ギャラリーの展開を広げたい。アーティストと一緒にさらに新しい価値を作っていきたいです。
——白壁が囲む、本とアートと情熱に満ちた空間。大きな窓からは、春の爽やかな光が差し込んでいた。 「ハイ・ブリッジ・ブックス」Instagram@hi_bridge_books※来店には、アポイントメントが必要。InstagramのDMからお問い合わせください。 OCEANS 6月「トレンドよりも、スタイルを。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!