“THE NEXT 40 YEARS DENIM”がテーマである新ラインのデニムジャケット。使用する水を従来よりも大幅に削減させた独自の洗い加工「AIRWASH」で仕上げた柔軟な生地が持ち味だ。2万790円/ゲス ジーンズ(ゲス 0120-82-3788)
そんな最先端の壮大な事業を通し、未来の世界を創造する田崎さんに袖を通してもらったのは、ゲス ジーンズのデニムジャケット。従来よりも約80%もの水量を減らした、独自開発のウォッシュ加工が採用された革新的な一着だ。
「建築にもファッションにもいえますが、環境の変化をネガティブに捉えるのではなく、新しい開発要因としてポジティブに捉えることが大切です。こうした環境に配慮した服は、まさにそのひとつでしょう。
そしてファッションは人間のフォルムに依拠しているため、時代が変わっても基本は変わりません。映画『ブレードランナー 2049』では、資源が枯渇して服を作れないため、昔の服を着ているという設定でしたが、それもいいなと感じました。
現在資源は枯渇していませんが、今後さまざまなアプローチが生まれるでしょう。極論服を作らない、という選択があってもいいのかもしれません」。
建築の未来を海上に見いだす田崎さんは、刻々と変化する環境のなかにファッションの未来を見いだす。そんな未来の環境に配慮・適応したファッションとは、はたしてどんなスタイルを作り出すのか。
ちょっと想像を巡らすだけでも、ワクワクすると思わないか。
N-ARK 代表取締役/総合プロデューサー 田崎有城●ビジュアルデザインスタジオWOWを経て、2018年にKANDOを設立。21年、海上建築のスタートアップ企業N-ARKを始動させる。建築やサイエンス、人類学、考古学などのバックグラウンドを持ち、多種多様なテックベンチャーに携わっている。
OCEANS 6月「トレンドよりも、スタイルを。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!