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黒木美珠が初めて買い替えを考えたとき


みなさんは、いま乗っているクルマから乗り換えるとき、どんなことで悩みましたか?
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査定の金額が思ったより高かったり、はたまた低かったり、愛着が湧いて手放すのが惜しくなったり、あるいは次に乗りたいクルマが突然現れたり——。「乗り換え」を経験した方なら、そんな気持ちの揺れは一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

私が初めて“買い替え”を意識したのは、軽自動車からホンダ・ヴェゼルに乗り換えるときでした。


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最初の愛車は、中古で購入した走行距離10万キロ超の軽。私はそのクルマの3人目のオーナーでした。

このクルマを買った目的は“運転に慣れるため”。

免許を取ってひとり暮らしを始めたばかりで、最初の10カ月間だけ乗ったこのクルマには、練習台という役割がありました。とはいえ、塗装も薄れて、どこか疲れた雰囲気をまとったその姿には、“愛着”よりも“卒業”の気持ちが先に来たんです。

——やっぱり自分の気に入ったクルマに、新車で乗りたい。

そう思って、当時ずっと憧れていたホンダ・ヴェゼルを購入。そして次の乗り換えは、ヴェゼルからスバル フォレスターへ。



このときは、少し感覚が違いました。

ヴェゼルとは3年半、5万5000キロを共に過ごし、その間に日本一周。沖縄を除く46都道府県を走破しました。まさに“相棒”と呼べる存在でしたが、旅を終えたころには「もうやり切ったな」という清々しい気持ちが芽生えていました。

同時に、ちょうどスバル車に惹かれていたこともあり、新しい冒険に出たくなったんです。



最後のひと押しとなったのは、中古車市場の高騰。コロナ禍の影響で需要が高まり、新車で260万円(本体価格220万円)だったヴェゼルが、なんと一括査定で215万円に。

「これは今、手放すチャンスかも」と思えた瞬間でした(私がクルマを売却した方法などは、次回以降にお話しします)。お得に手放せたことで、最後の最後までヴェゼルとの時間に満足と感謝の気持ちが生まれました。
4/6

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