さて、コパイバマリマリの販売はコロナ禍で打撃を受けた。販売してくれているサロンやクリニックが閉店してしまったからだ。
彼は、コパイバマリマリを売るために、YouTuberに南米行きを依頼した。ジョーブログという243万人のフォロワーをもつYouTuberは快諾して、アマゾン旅行記を動画にした。
オーガニックな商品と、ジョーブログというキャラクターが違いすぎるのではないかと吉野さんに聞くと、彼はこう答える。
「ジョーブログさんのお肌がきれいだという理由もありますが、依頼した大きな点はコパイバマリマリの世界観を、まったく知らない別の世界で生きている人たちの世界観に橋渡ししてほしかったからです。それができるインフルエンサーがジョーブログさんだと思いました」
南米旅行記のシリーズ動画は合計で400万回を超える再生を得た。そして、コパイバマリマリは品切れになる勢いで売れた。
まだゴールは遠いですけどねと、吉野さんは言う。そして、こう笑うのだった。
「おらが村の一村一品自慢みたいなものです」
追記:南米アマゾンの森で伝承される樹液で作った製品をフェアトレード商品として販売し、収益を先住民インディオの経済的自立や教育支援に役立てるなどの功績が認められて、ジャングルサポートクラブは社会貢献支援財団の「第59回社会貢献者表彰」を受賞している。本稿は2024年大分県主催「OITAゼロイチ」でForbes JAPAN編集長賞受賞記念の記事である。
最初につくった村の学校
建設した2校目の学校
4校目の学校をつくり、先生や子どもたちと吉野朝社長