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日本の家は明るすぎる!光と睡眠の関係



――日本の家は夜の電気が明るすぎると感じることはありますか?


はい、日本の家庭の照明は全体的に明るすぎる傾向があります。

特に白色系の強い光は、脳を覚醒させてしまい、睡眠の質に影響を与えることがあります。海外では夜間の家庭内照明はもっと暗めで、暖色系の光を使うことが一般的です。
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明るすぎる光は、体内時計を後退させます。夜間に強い光を浴びると、脳が「まだ昼間だ」と勘違いしてしまい、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。

その結果、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりするのです。

――明るさを抑えるための具体的な改善策はありますか?

以下のポイントを取り入れるだけでも効果がありますよ!
・就寝2時間前には部屋の明るさを30ルクス以下に抑える。
・照明を暖色系に変更する。
・間接照明を活用して、リラックスできる環境を作る。
特に、暖色系の間接照明はリラックス効果が高く、睡眠前の準備に最適です。また、部屋全体の明るさを均一にするのではなく、必要な部分だけを照らすようにするのもおすすめです。

――スマホの光が睡眠に与える影響についても詳しく教えてください。

スマホから発せられるブルーライトは、脳を覚醒させる作用があります。また、寝る直前にSNSやショート動画の内容が脳を興奮状態にしてしまうことも問題です。

理想は、寝る1時間前までにスマホの使用を終わらせておくことです。

夜中にトイレで目が覚める場合は、廊下は暗くして質の高い睡眠を!



――良質な睡眠とは具体的にどういうものを指しますか?


まず、睡眠時間がしっかり確保されていることが大前提です。そして、起床時に「よく眠れた」「疲れが取れた」と感じられれば、それが質の高い睡眠の証といえます。

デバイスを使って睡眠の深さを測定する方法もありますが、起床時の感覚が最も手軽な指標になりますね。

――睡眠の質を高めるために、簡単に実践できるポイントはありますか?

夜は就寝2時間前から部屋を暗くして、暖色系の照明を使うといいでしょう。また、夜間にトイレに起きる場合は、廊下の明るさを5〜10ルクス程度に抑えるのがおすすめです。
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