ミズノの注目モデルは、ファッション的にもイケてるのか？ スタイリスト 菊池陽之介が実力をガチ検証

ミズノが目覚ましい進化を遂げている。

日本が世界に誇る総合スポーツ用品ブランドは、スポーツで培われた技術力を駆使し、高いデザイン性を備えたデイリーユースできる機能的なシューズやウェアを続々とリリースしているのだ。

ならば、それらを普段のコーディネイトに取り入れたい！ そんな想いを人気スタイリストの菊池陽之介さんにぶつけて、誰もがマネしやすいコーデを提案してもらった。

菊池陽之介（きくちようのすけ）さん●スタイリスト。1979年生まれ。熊谷隆志氏に師事した後、2004年に独立。OCEANS Webの人気連載「Fashion X Talk」では読者からのお洒落に関するさまざまな悩みを解決！ ラグジュアリーからプチプラまで、OCEANS世代に寄り添ったファッション提案が好評。

アイテム①「ザ ミズノ エナジー ウルトラライト」

ミニマル顔のスニーカーが大人カジュアルの底上げに

近年のミズノのヒット作といえば、なんといっても「ザ ミズノ エナジー ウルトラライト」だ。

このモデルは2020年に世界同時発売され、初期生産分が即完売となった「ザ ミズノ エナジー」を日常生活向けにチューニングした一足。

22年に応援購入サービス「Makuake（マクアケ）」で販売され、わずか14日間で完売を記録したこのモデルは、その後一般発売され、大ブレイクを果たした。



人気の理由は一度履くとクセになるという履き心地にある。

ソールには独自の機能素材「ミズノ エナジー」を搭載。足の着地時のエネルギーを反発させることで推進力をサポートするこのソールによって、軽やかな足運びを実現する。

アッパーはワンピース構造のエンジニアードニット生地。部位ごとに伸縮性がコントロールされたアッパーは、足を包み込むようなフィット感に加え、スムーズな着脱を可能にする。片足で180g（27cm）ほどと軽量性も抜群だ。

「靴というよりまるでソックスのようなフィット感に驚きました。で、歩いてみると、足がスイスイ前に進むのにまたびっくり！ ただ、僕が注目したのはスタイリングのしやすさ。ブランドロゴも見当たらないミニマルなデザインは合わせる服を選びません」（菊池）。

靴1万3200円、パンツ9900円／ミズノ（ミズノお客様相談センター　0120-320-799）　スウェット3万8500円／ヨーク（エンケル 03-6812-9897）　カットソー3390円／アンフィーロ（オンワード樫山　03-5476-5811）　サングラスはスタイリスト私物

「スタイリングのテーマは大人のスウェットスタイル。トップスはゆったりとしたパステルグリーンのスウェットで春らしさを演出しつつ、ブラックの撥水テーパードパンツでスマートにまとめました。

今ならぽってりとしたハイテクスニーカーを合わせるのが定石ですが、ザ ミズノ エナジー ウルトラライトをスリッポン感覚で合わせて大人っぽさを底上げしました。

カーキの色みも上品な雰囲気の演出にひと役買います」。

カラーバリエーションは全４色。カーキは今シーズンの新色だ。「ザ ミズノ エナジー ウルトラライト」 各1万3200円／ミズノ（ミズノお客様相談センター　0120-320-799）

「上品さならカーキで、スタイリングがしやすいのは黒ですね。個人的にはオールブラックのモデルをサイドゴアブーツ感覚でモードなスタイリングに合わせてみたい」（菊池）。