デザイン ディレクター for リーバイス ビンテージクロージング & リーバイス ブルータブ ポール・オニール●2009年より、リーバイ・ストラウスに勤務。現在はリーバイス ビンテージクロージング/リーバイス メイド・イン・ジャパン コレクションのデザインディレクターを務める。
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すべての写真を見る10年前にベルベルジンで、1950年代製の美しいリーバイス 501ZXXを購入したポール・オニールさん。高価な買い物だったが、今では宝物だという。
さらに、この日着用していたLVC S506XXEは、なんと藤原 裕さんとお揃いだそう。
デニムの王様「リーバイス」のデザイン ディレクターをも唸らせる“ヴィンテージに愛された男”に迫る。
「とにかく情熱的。デニムに対し、彼ほど熱意を持って向き合っている人は少ない」

着用しているLVC S506XXEは、4年前に限定販売されたもの。
初めて会ったのは12年ほど前。共通の友人であり、過去に同僚だったヨウスケ(大坪洋介さん)から紹介されました。
彼は、ユタカがリーバイスに関してとても博識で、素晴らしい人物だと断言していて、実際に話すと彼はそのとおりの人物でした。
彼は非常に温厚で気さく、会うといつも歓迎してくれます。東京では食事に連れて行ってくれたりオフィスに招待してくれたり、家族や友人を紹介してくれたり。
私にとってユタカは大事な友人のひとり。そう呼べることをうれしく思います。

ポール・オニールさん私物「50sリーバイス 501ZXX」。フロント部分がボタンではなく、ジッパーのモデル。ちなみに「Z」は「ZIPPER」の略。オフセットのセンターループもXXの特徴だ。

ユタカからの特別なリクエストにより大戦モデルのTバックを特別にリメイクしたことがあるのですが、それ以降Tバックジャケット製作の依頼は絶えません。
ヴィンテージデニムブームは信じられないほどで、ここ10年で特にリーバイスのデニムジャケットの価値が急上昇し、市場には新しいエネルギーが溢れています。ファッションやヴィンテージデニムマーケットに与える彼の影響力に驚きました。
ユタカはリーバイスやヴィンテージデニムに関して、とても情熱的で知識も豊富です。またオープンに情報を共有してくれるので、私は長年にわたり、多くのことを学んできました。
ユタカがこれまで以上に前進することを願っています。新たな素晴らしい作品を発掘し、デニムとリーバイスの歴史に対する情熱を持って、次世代にインスピレーションを与えることを期待しています。
また友人であり続け、今後も素晴らしいプロジェクトを一緒にやっていきたいと思っています。
OCEANS 5月「デニムは、人だ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!