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自分にとって至高の501を追求中。ゆえの2本持ち

西野さんの愛用リーバイスの中には、もちろん「501」もある。彼が今でもよくはくというのがこの1本だ。



「古着で購入した501ですが、はいていて“違和感”がないんですよ。やっぱり色の落ち方が美しいデニムはいいなと思いますが、“自分の体に合っているかどうか”はまた別の話。色落ちの良さに惹かれて買っても、自分の体とズレてると、他人のモノをはいてるような感じがしてバランスが悪く見えるんですよ。

レングスもピッタリで、膝のリペアの位置もちょうど良く、ずっと僕がはいてきたみたいな趣です。もちろんレングスが長めの1本をカットオフして合わせるのもいいですが、膝位置などは絶対に変わってくる。色落ちが良く、かつ調整しなくてもいい1本に出合えたら、もう運命ですよ。即買いしない方がおかしいくらい」。
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さらに西野さんは、デニムの丈感についてもこだわりを覗かせる。


デニム=リーバイス ジャケット=ブルックスブラザーズ シャツ=古着、シューズ=オールデン 帽子=ニート


「デニムの丈はシューズに掛かるか掛からないかぐらいがちょうどいい。とはいえ、モノによってはワンクッションさせたいときもあるので、一概にこれ!という基準は示しにくいですよね。ただ501はやっぱキレイにはきたいので、今回は革靴を合わせました。

僕にとって丈感は重要ですが、ウエストはそこまで気にしません。強いて言うなら、多少ゆとりのある方が好みです」。


 
こちらのウエストは34インチ。脚のラインを大切にしつつ程よくゆとりのあるサイジングだ。

「僕のジャストサイズは32インチ。ただタックインをしたり、サスペンダーを使ったり着こなしにはウエストにもう少し余裕がほしい。なので34ぐらいがちょうどいい。僕の個人的見解ですがリーバイスのデニムは、気持ちデカめの方が着こなしやすいと思います」。

西野さんがユニークなのは同じモデルをサイズ違いで2本所有していること。もう1本の501がこちら。


デニム=リーバイス シャツ=古着 シューズ=オールデン 帽子=ニート


「この501は38インチとかなり大きめ。丈も長めですが、たまりが出るぐらいの余裕がこなれた雰囲気を作ってくれます。ベルトは必須ですが、ウエストをギュッと絞ってはいたときに生まれるドレープ感や、タックが入っているような風情もいいんですよね。

厚地のコットンシャツをサラッと合わせ、程よく胸元にラフさを出しながら革靴を合わせるのが好きです」。

そもそもサイズ違いの2本をはき分けるのには、彼なりの理由がある。



「501をカッコ良くはきたいけど、イマイチしっくりこない。若い頃からはき続けていますが、この感覚は41歳を迎えた今もまだあって(笑)。501は着こなすのがいちばん難しいファッションアイテムだと思っています。

できるだけカッコ良くはくために時流や体型の変化も考慮し、多くの手札を用意しないといけない。60歳になる頃には究極の1本が見つかるかもしれませんが。今はまだ正解が見つかっていません」。


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