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スバルの「アウトバック」が残した、大きなレガシィ

スバル「レガシィアウトバック」の特別仕様車「30thアニバーサリー」。北米で初代アウトバックが1994年に登場(日本では1995年にレガシィグランドワゴンの名でデビュー)してから30周年を記念した特別仕様車だ。

スバル「レガシィアウトバック」の特別仕様車「30thアニバーサリー」。北米で初代アウトバックが1994年に登場(日本では1995年にレガシィグランドワゴンの名でデビュー)してから30周年を記念した特別仕様車だ。


最後に、ご存知の方もいるだろうが、スバル「レガシィアウトバック」も3月末をもって受注を中止する。昨年10月の特別仕様車の発売リリースに「なお〜」から続く一文で発表されていた。

ステーションワゴンとSUVのクロスオーバーという独自の境地を開き、北米で大ヒット。その後、日本でも販売が始まったという帰国子女だ。

日本では販売が終了するものの、北米では販売が継続されるらしい。

この30年で“磨き上げてきたスポーティな走行性能を織り込んだ”という「30thアニバーサリー」は、専用の足回りが備わる。

この30年で“磨き上げてきたスポーティな走行性能を織り込んだ”という「30thアニバーサリー」は、専用の足回りが備わる。


まあ、日本では「レヴォーグレイバック」という後継車の目処がついたし、北米サイズで作られたレガシィアウトバックは日本では大きすぎたのだろう。
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もともとレガシィツーリングワゴンの派生モデルだったが、本家のツーリングワゴンも日本では2014年に、レガシィセダン(B4)も2020年に販売が終了。とうとうレガシィは本当に “遺産”になってしまった。

普通のSUVより車高が低いため、乗り心地が抜群によく、それでいてロードクリアランス(最低地上高)が213mmとランドクルーザー250のガソリン車(215mm)に迫るほどあるなど、高い悪路走破性を備えた一台。悪路を厭わず走れる快適クルーザーだ。

スバルブランドの最上級モデルとして君臨していたレガシィアウトバック。最後はとびきり最上級なインテリアが奢られている。

スバルブランドの最上級モデルとして君臨していたレガシィアウトバック。最後はとびきり最上級なインテリアで飾られている。


乗っているだけでもアウトドアに一家言ありそうなイメージが出せる、レガシィアウトバック。その新車を手に入れられるのも残りわずか。スバリストの読者諸兄はとりあえず一度、ディーラーへ行っておこう。

籠島康弘=文

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