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ニューシングル『Phone Number』は、さまざまな意味でのチャレンジが詰まった意欲作


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仕事でのチャレンジといえば、先月リリースされた、ユニバーサル ミュージックと新たにタッグを組んで制作した、記念すべきシングル『Phone Number』こそふさわしい。

「表題曲の『Phone Number』は、恋人の電話番号をいつまでも消せずにちょっと未練が垣間見えるようなラブソングになっています。サウンド的にはソウルファンクなものですが、そこにちょっとだけ歌謡曲風のテイストを残しているのが特徴です。

あと今回は、歌唱のテクニック的な部分もチャレンジしています。これまでソロ名義での楽曲を歌う際、わりと肩の力を抜いて、リラックスしたスタイルの歌い方で成立するような音楽を目指していたんですけど、今回はしっかりと歌いつつJ-POPに乗せています。
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レコーディングのときにいろいろ試したのですが、その結果この歌い方がいちばん合うことがわかって。ちょうど、別の歌唱法にもチャレンジしてみたいと思っていたところだったので、タイミング的にもよかったです」。

カップリングである「Get Down」と「MVP」は、ヒップホップをベースにした武骨なナンバー。

「当時は『いまに見てろよ』っていう、負けず嫌いな気分だったのだと思います(笑)。そのときの気分が作詞に反映されることがよくあって、この楽曲では反骨精神といいますか、自分のリアルな気持ちをガツンッと乗っけています。

強い思いが詰まっている分、ライブ映えをするといいますか、自分自身のテンションもかなり上がるので、歌っていて気持ちいいです」。



俳優やパフォーマー、ファッションアイコン、デザイナーなど、多様な活動をしている。そんな中でソロアーティストとしての活動を、自身ではどう感じているのだろうか。

「歌そのものは、自己表現のひとつとしてすごく自由なものだと思っています。例えば『Get Down』や『MVP』の歌詞は、言葉として単体で見ると反骨精神の強いワードが多いですが、歌になると作品として届き、エンターテイメントとして昇華されるじゃないですか。

ソロアーティストとしては、自分のメッセージをライブでぶつけられますし、魂の乗ったパフォーマンスをお見せできるので、ファンのみなさんに喜んでもらえるのもありがたい。

俳優業など、ほかのお仕事にもリフレッシュして向き合えるので、自分にとってソロ活動は良い影響しかないです」。

ソロアーティストとして創作した楽曲やパフォーマンスに、共通しているエッセンスについて訊くと「エンターテインメント精神ですね」ときっぱり。

「やっぱりファンの方が僕の楽曲を手にとって元気になったとか、笑顔になったっていう話を聞くとすごくうれしいです。

僕の活動意義は、エンターテイメントを音楽で作るということ。とはいえ、そこの根底はグループでもパフォーマーでも、あんまり変わらないような気がします。

とにかくどの活動も、自分自身が心から楽しんでやらせてもらっていることなので」。
いわたたかのり●1989年生まれ。愛知県出身。2010年、三代目 J SOUL BROTHERS 「Best Friend's Girl」でデビュー。その後、アーティストや俳優として幅広く活動。21年よりソロプロジェクト「Be My guest」が始動。先月ニューシングル『Phone Number』をリリースした。

山本雄生=写真 オオサワ系=文

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