
ウォークマンの登場以降、ヘッドフォンは大衆化し、’90年代を迎える頃にはデバイスの付属品としても一般的に。そこでレイブカルチャーの渦中にあったファッションや音楽のアングラな人間たちはヘッドフォンにも“スタイル”を求めた。
その波が、ヤング世代を中心に再び訪れているというのだから驚きである。しかも、硬めのキャップをつけた’70年代型のそれをチョイスしているあたりが面白い。そんな面々のスタイルを今回はフックアップしたい。
【写真7点】「『ヘッドフォンもアクセだ!』を体現した3人のスナップ」の詳細を写真でチェック① 土っぽい着こなしを街へと導くパンツとヘッドフォン

ダウンベスト=エル・エル・ビーン シャツ、リング=ともに古着 パンツ=ハズバンズ シューズ=フラテッリジャコメッティ 帽子=エディーバウアー 眼鏡=アイヴァン バッグ=ケイシーケイシー
▶︎千葉さんのスナップをすべて見る千葉大地さん(27歳)エル・エル・ビーンのダウンベストに古着のシャツがオーセンティックな雰囲気。ダブか、チルアウトか、はたまたファンクか。思わずそんな音楽が好きなのではと想像してしまう。フェスでも通用しそうな趣だが、千葉さんが巧みなのは、きれいなスラックスを合わせ、街との接点を作ったところ。それは何も服だけとは限らない。
まるでファッション小物のように合わせたヘッドフォンにもその役割を託している。さらに、ピンクやイエローといったペールトーンの配色も春らしい軽やかさをもたらすのに効果的。20代らしからぬその小技、大人たちもぜひ参考にしたい。
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