お金をかけて他人との差別化を図るのも人気
一方で、とにかくお金をかけて他人との違いを出すカスタムも相変わらず人気があります。その最たる例が、このブラバスのGでしょう。
BRABUS WIDESTAR:W465 G63/bond group & LAGER CORPORATION。最新型Gクラスを800馬力にして、ブラバスのボディキット「WIDESTAR」を装着しています。
何千万円の車に、何千万円のパーツを付けて、一体なんぼですか?という一台です。もう行ききってます。他人と違う車にするなら、今ならこれくらいしないとあかんのです(笑)。
このポルシェも凄くお金かかってます。え、このエアロパーツが凄いのかって?? 確かにドライカーボンのそれらも凄いんですけど、それ以上にこれ、全部ラッピング(!)なんです。カラープロテクションといって、今から大注目のカラーチェンジプロテクションフィルムです。
adro Porsche 911 GT3/adro。専用設計されたドライカーボン製のエアロパーツを装着し、軽量化とダウンフォースを強化したカスタムカーです。
近くで見てもほら、ラッピングだってわかりません。
もう、パッと見が塗装です。言われなければわからないでしょう。飛び石からボディを守ってくれるだけでなく、塗装したかのような光沢があります。昔カッティングシートという名で売っていたフィルムが進化したら塗装と見間違うぐらい綺麗なフィルムって……時代の進化は凄いですねー!
これからラッピングビジネスは、こういう機能と美しさを兼ね備えたものがトレンドになっていくでしょう。ナンボするかは置いといて(笑)。
というように、東京オートサロン2025は見所満載でした。
ボルボが「2030年までに新車をすべて電気自動車にする」という宣言を撤回し、フォルクスワーゲンは電気自動車の販売不振で経営ピンチに。一方で、ガソリンは高騰しているし、と今は電気とハイブリッドの端境期。
車を巡る環境は厳しくなっていますが、「ウチの車は一粒も二粒も違うぜ!」感の熱い気持ちを持ったユーザーやショップの情熱は、この先ずーっと続いて欲しいと切実に思った今年の東京オートサロンでした。