パタゴニアのフリースに羽織った“赤ダウン”の正体

ひと目見ただけで、大の服好きであることが伝わってくる刺身さんのスタイル。その出で立ちは、これまで取材した数々の
オシャレ芸人たちと比べても、明らかに異彩を放っている。
行きつけはホームタウンである高円寺の古着店が中心。加えて全国のファッション好きが足を運ぶという、大阪の「十四才」「腹の虫」などにもよく通っているそうだ。
さて、どれから手をつけていこう。ここはまず、目についたところから順当に。アウターから話を聞いてみよう。

強烈なインパクトを放つ真っ赤なアウターの正体は、主にゴルフ好きにファンが多いブランド、カステルバジャックのダウンジャケットだ。
「ブランドのことはよく知らなかったんですよ。いつも行っている大阪の古着屋さんで見つけて『すごい赤だな』と。で、着てみたら意外にいいなと思って購入しました」(刺身さん、以下同)。

「あとで調べたら、古着界隈ではいま、けっこう値の張るブランドだったんですよね。高円寺に帰ってきて、いつも通っている古着屋さんに着ていったら『それ、カステルバジャックっすよね! いいな〜』って声かけられました」。
なんでも’80〜90年代のバブル期に人気を博したブランドらしく、デザインやギミックは結構コテコテ。

「フロントのバックルとか、ちょっとクセのあるギミックが満載。まぁ古着なんで、ちょっとポケットが使いにくかったりするんですけどね(笑)」。

中に着たフリースは古着好きにはお馴染み、パタゴニアのシンチラだ。古着のフリースは冬の必需品。学生時代からよく買っていたらしく、それを今も大切に着ている。
「フリースはパタゴニアのほかにも、エル・エル・ビーンとかめちゃくちゃ持ってます。今日みたいに古着のシャツの上から重ねて着るのが昔から好きですね」。

これまた古着店で購入したというエレッセのハットも、コーディネイトのいいアクセントになっている。
3/5