
毎月、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の宿泊券をプレゼントする「
Have a nice ONSEN trip」もいよいよ最終回。
これまで全国に展開する「界」をご紹介してきたが、大トリを飾る旅先は、北海道白老町にある「界 ポロト」だ。
白老町といえば、かつてコタンと呼ばれるアイヌ民族の集落があった地。2020年夏にはアイヌ文化の復興・発展の拠点として、国立博物館などを含む民族共生象徴空間「ウポポイ」がオープンした。
「界 ポロト」は、このウポポイに隣接するかたちでポロト湖のほとりに建っている。
【写真17点】星野リゾート「界 ポロト」を写真でチェック アイヌ文化と調和した宿

北海道と聞くと、多くのエリアは車移動が必要になるが、道央地方の南部に位置する「界 ポロト」は意外にアクセスがいい。
最寄り駅のJR白老駅は札幌から65分、新千歳空港からは40〜50分ほど。駅からは巡回バスが出ており、徒歩でも10分程度でアクセスできる好立地だ。

そんな立地にある界 ポロトは、自然と共生してきたアイヌ文化に触れられる施設。
館の名前でもあるポロトとは、アイヌ語で「大きな湖」を意味するが、敷地内にもポロト湖を引き込み、自然との調和を感じさせるランドスケープになっている。敷地内はとんがり湯小屋が湯浴み処と宿泊棟に分かれている。
宿泊棟のエントランス。中央の灯火が囲炉裏。
エントランスから白樺の木が立ち並び、ラウンジの中央にはアイヌ民族の生活の中心的存在であった囲炉裏がある。
大ヒット漫画『ゴールデンカムイ』によって、馴染みのある人も多いかもしれないが、カムイとはアイヌ語で「神」の意味。自然現象のあらゆる存在がカムイなのだが、中でも大事なカムイのひとつが火なのである。

この囲炉裏では夜には火を囲んでこの地ならではのお酒やおつまみを楽しむことができるので、そんなアイヌ文化を感じながらグラスを傾けてみるのもおすすめだ。
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