【Answer】自分の今の素直な気持ちを、そのまま伝えてみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、あなたが日頃奥様に吐き出していた愚痴が習慣化していて、それが何カ月にも及んでいたとするなら、そしてそれは決して自分の確固とした信念に立った会社の批判というより、どこか家族に対する甘えに基づく弱音の部分が大きかったとすれば、あなたが他に取れる解決策はまだあると思います。

例えば、このように奥様にきちんと言ってみるということも可能でしょう。

「今までいろいろと愚痴を言って負担をかけ、心配もかけたと思う。すまない」と謝り、「聞いてくれて救われたし気持ちが楽になった、本当にありがとう」と感謝の言葉をかけます。その上で、自分の本当の思いを伝えてみるのです。



今の仕事がしんどくても、やりがいもあってもう少し続けたいと思っているのであれば、そのように話します。

あるいはやりがいがないのだったら、転職する前に資格をとるとか、勉強するとか、心の整理をするから「いついつまで待ってくれないか」などと、期限を決めて話してみるのもいいと思います。

繰り返しますが「心配かけたね、悪かった。とても救われた」と伝えたうえで、「つらいこともあるけど僕は今の仕事にプライドをもっているし、まだやりたいプロジェクトもあって、それが完成するにはあと1年くらいかかる」などと、できるだけ具体的に話しましょう。

「なんかややこしいことを言って、会社に不満ばっかりあるように誤解させたのは僕の責任だね。ごめんなさい。でも、今やっている仕事が終わったら将来は転職とかも考えるかもしれないから、今はそういう状況だということをわかってほしい。心配して言ってくれたんだよね。ありがとう」と言えば、奥様は呆れるかもしれませんが、あなたの心情を少しは理解してくれるのではないでしょうか。

そして最後に、「これからはやたらめったら愚痴を言って心配かけるようなことは控えるから」と自分自身が前向きに変わると約束することができれば、事態は新局面を迎えるかもしれません。

しかしそのためには、ご主人自身の明確な気持ちの切り替え、決心がまず必要なのでしょう。

あるいは、転職を勧める理由を奥様にストレートに聞いてみるというのもあるかもしれません。

 
例えば、「転職した方があなたの可能性がすごく広がるような気がする」というような理由だったとしたら、あなたのことを評価して心から夫のためと思って言ってくれているわけですから、奥様の本当の思いを知ることで今のモヤモヤした状況がいい方へ変わるきっかけになるかもしれません。

夫婦間の問題というのは、お互いが当事者のため、ちょっとした言葉の行き違いでも、お互いの気持ちがよくわからなくなって、話し合うことが億劫になり、それがときとして何年にも及んでしまうこともあるようです。