OCEANS

SHARE

5年間(ほぼ)毎日はき続けたスラックスとは?


advertisement

──どんな古着がお好きなんですか。

ジャンルを問わない感じです。今は、結構ゆるっとしたシルエットのものを買うことが多いかも。最近買ったお気に入りはポロ ラルフ ローレンのコーデュロイパンツです。 ピスタチオカラーの。めっちゃ可愛くて毎日はいています。

新しい服を買うと、そればっかり着ちゃうんです。ほかの服を着なくって、ボロボロになるまで着ちゃう。
advertisement

上京して初めて買った(コム デ)ギャルソンの黒いスラックスは、お尻に穴が空くまではきました(笑)。両方のポケットにも穴が開いて、裾も破れて。それでもはきたいから手持ちのパンツを切って、その生地を裏から当てたり。はき古したソックスを当ててリメイクしたりして。

──いいですね。それ本当の服好きですよ。

ギャルソンのスラックスは、当時3万5000円くらいしたんです。なかなか手が出せない金額でした。でも「これ買ったら毎日はけるから」ってお店の人がアドバイスしてくれたので、思い切って。

タグ付きで未使用の、いわゆる新古品でした。「ルート原宿」というお店で買ったんです。

──元をとりましたね。

とりすぎですよ。5年間、ほぼ毎日はきましたからね。当時の写真を見ると、そのギャルソンのスラックスしかはいてない(笑)。 

今もふらりと、ひとりで古着屋へ


──当時よりずっと有名になった今も、古着屋に行くんですか?

もちろんです。仕事帰りにひとりで行きます。馴染みの店に、挨拶がてら、ふらっと。



──何か失敗談はありますか? サイズが合わなかったとか、すぐ破れてしまったとか。

ロングコートかなぁ。くるぶしくらいまであるロングコートを3着買ったんです。でも自分の中でのブームがあっという間に去ってしまって。2回くらい着ただけで、寝かせてあります。何かが、合わなかったんですかね……。

──今季はどんな服を狙っていますか?

きれいめな服で言うと、今季はウール地のジャケットを着たいなと思っています。タートルネックのニットもいくつか買いました。

──大人っぽいカジュアル服で。

北海道で山に囲まれて育ったので、「やっぱり冬は保温重視!」みたいなところがあって。ダウンジャケットに、パタゴニアのフリースベストに、あったかパンツに、動きやすい靴、といった服装。冬はファッション性よりも機能性を重視しちゃいます。
 
──服好きなのに、決してファッションオタクじゃないですよね。ギャルソンのパンツもとことんはき倒してしまうし。そんな坂東さんが格好いいと思うのは、どんな人ですか?

仕事も趣味も両方楽しんでいる人を見ると、すごく格好いいなと思います。長瀬智也さんとか、浅野忠信さんとか。ダンディで、格好良く年を重ねていて、いいなあって。

ちなみに父も好きなことをして生きてきたタイプで、素直に格好いいなと思っています。北海道に住んでいて、映画の脚本を書いたり、ワインを作ったり。ブドウの苗を植えて、樹を育てて、収穫して、知り合いのところで醸造して、みたいな。

やりたいことをやっている人は、やっぱり素敵。だから自分も、 仕事だけになりすぎないように、好きなことにも時間を使っていきたいなと思います。



──最後に、俳優としての目標を教えてください。

20歳くらいのときは、あんな賞を獲りたいとか、レッドカーペットを歩いてみたいとか、明け透けに話していました。でも役者を7年やってみて、そういうことを口にする必要はないかなと思うようになりました。

目の前の仕事にひとつひとつ誠実に向き合うなかで、いつかふと、評価されるときが訪れる。それが理想の形かなと思います。

だからとことん、今を全力で楽しんで生きていきたい。仕事も趣味も。もちろん今日お話ししたように、古着もファッションも変わらず楽しみたいですね。具体的な野望がなくて、すみません(笑)。
ばんどうりょうた●1997年、ニューヨーク生まれ、北海道育ち。2017年にデビュー。映画、テレビドラマ、舞台で幅広くキャリアを重ね、演技を磨いてきた実力派だ。25年1月17日(金)、初の単独主演映画『君の忘れ方』が公開。カメラ、油絵、古着屋巡り、野球、フットサルなど多彩な趣味を持つ。

新田桂一(ota office)=写真 李 靖華=スタイリング 後藤 泰(OLTA)=ヘアメイク 加瀬友重=文

SHARE

advertisement

次の記事を読み込んでいます。