③ 西海岸VS東海岸の盛大なビーフ再び?
2025年の元日、ジョーイ・バッドアス(Joey Bada$$)というNYを代表するベテランラッパーが『The Ruler’s back』という曲をいきなりリリースしたが、内容が西海岸のラッパーたちに宣戦布告するものだったことで、新年早々話題を生んだ。
「Joey Bada$$ - The Ruler's Back (Official Video)」より引用2024年はケンドリック・ラマーがドレイクにビーフで圧勝した出来事を筆頭に、全体的に西海岸のラッパーやレーベルがHIPHOP界でかなり活躍した年だったことでも知られている。
話題を生んだジョーイの曲は、ざっくり言うと「東海岸のラッパーもまだまだスキルに溢れているぞ! 西海岸ばかりに媚びを売るな!」的な内容をキツめにラップしたもの。去年の歴史的なビーフの影響を受けたアメリカ中のラッパーが、自身のスキルを誇示するために火の中に油を注いでいるような曲である。
すでに数名の西海岸ラッパーたちがこの曲に対するアンサーを返している。下手すれば1996年ピークに達した東海岸VS西海岸の盛大なビーフが再び起きるかどうかで注目を集めている。

しかし、今回のビーフは現時点では明らかに「スキルの競い合い」という要素が全面的に出ており、96年に起きた2PACの死などの悲劇にまでは発展しないと見られている。
なのでHIPHOP文化にとって良い刺激を与えるビーフになることが予想され、多くのファンが期待と希望を胸に注目している状態だ。
The Ruler’s Back の解説はこちら! 4/5