業界屈指の“アシックス マニア”である、アトモスのららぽーと横浜店・OKAさんにおすすめモデルを聞く本企画。今回は所有する約80足のアシックスのスニーカーの中から、お気に入りの3モデルを紹介してもらった!
【写真17点】「80足所有のアシックスマニアが選ぶ、お気に入り3選」の詳細を写真でチェック 話を聞いたのはこの人
1997年3月年生まれ。新卒でアシックスに入社。当初スニーカー好きではなかったものの、徐々にその魅力に取り憑かれ、 2022年アトモスに転職。アトモス随一のアシックスマニアとしてYouTubeにも出演する。現在所有するアシックスは80足ほど。中には激レアモデルも。
① キコ・コスタディノフとのコラボ「ゲル ソカット インフィニティー」
ーー80足ほど所有するアシックスのスニーカーの中で、インラインとコラボモデルの割合はどれくらいなのでしょうか? OKA 半々くらいですね。特に意識して購入してはいないです。
「ゲル ソカット インフィニティー」。
ーー本日は、コレクションから特にお気に入りの3モデルをお持ちいただきました。早速ご紹介お願いします! OKA 1足目は、2019年に発売されたこちら。ブルガリア人デザイナーのキコ・コスタディノフとコラボレーションした「ゲル ソカット インフィニティー」です。2018年にコラボが始まってから5作目となる初期モデルになりますね。彼は現在、アシックスのキュレーターとしてデザインディレクションも担当しています。
ーー魅了されたポイントは? OKA これ、内側の履き口だけが高くなっているんですよ。通常では考えられない変なシルエットがとにかく好きで(笑)。アシックスのモデルには大抵サイドにアシックスストライプがあるのですが、それが排除され、代わりにスパイラルロゴが配されています。
ーー不思議なデザインですね。 OKA 現在は販売されていない、綱引き競技用シューズ「ツナヒキ109」から着想を得て作られたそうです。「ゲル ソカット インフィニティー」の“ソカット”はバスク語で“綱引き”という意味。履き口部分のアシンメトリックなデザインも、もともと「ツナヒキ109」のディテールで、そこをサンプリングするキコの感性が好きですね。
あと、個人的な憶測になるのですが、トウ横の4つのドットのようなパーツは、2008年に発売された「ゲル ニンバス 10」の引用かなと思っています。
ーー「ゲル ソカット インフィニティー」自体は、インラインにはないオリジナルモデルですよね? OKA そうですね。ただ、インライン化はされていないものの、後になってインラインから出た「ゲル クォンタム インフィニティ」というモデルのアウトソールは、おそらく「ゲル ソカット インフィニティー」の転用かと。それでも、やっぱりアッパーだけは唯一無二。改めて見ても、配色含めて最高ですね。
ーーかなりレアな一足なのに、よく手に入りましたね! OKA 発売日には買えず、アーカイブのコラボモデルを漁っているときに見つけました。キコとのコラボモデルが展開され始めた当時、国内では販路がかなり限定されていて、たしかアシックス直営店でも購入できなかったので探し回ったような思い出があります(笑)。
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