激レア「アストログラバー」の入手秘話
こがけん そして3足目はこちらです。今日僕が持ってきた中でいちばんレアだと思います。
ボーディというNYブランドとナイキのコラボレーションです(「ボーディ×ナイキ アストログラバー 2カラー」)。で、実はナイキのアーカイブにあった「アストログラバー」っていう70年代のモデルがベース。もともとはアメリカンフットボール用のシューズなんです。
小島 「アストログラバー」は、復刻自体が初じゃないかなあ。
こがけん そうですよね。ベージュの素材違いのモデルもあるのですが、やっぱりこっちのレザーかなと。実際に3年ぐらい履いている人の実物を見せてもらったことがあるんですが、ものすごくいい味が出ていて。
平 相当良いレザーを使っていますもんね。
こがけん だいたい2万円くらい(2万1230円)のものなんですけど、今、相場ではすごく高くなっていて。ニセモノもかなり流通しているんです。
以前ボーディのポップアップがあったんですが、抽選で外れてしまって。ただスニーカーは買えなくてもいいから、どうしてもポップアップに行ってみたかったんです。でもいろんな方に声をかけて、手を尽くしたんですけど、ダメだたんです。
平 ダメだったんですか。
こがけん はい。で、ダメだった次の日に、スタイリストの山本康一郎さんと食事の約束があって。山本さんと奥様と、もうひとり女性がいらしたんです。その方と話をしていたら何と「今日は日中、ボーディっていうブランドのアテンドをしていたんですよ」って。
小島 なんたる偶然。
こがけん そこで康一郎さんがその女性に「ダメかもしれないけど、スニーカーを買えるように言ってみてくれませんか」とお願いしてくれたんです。その女性にも快諾いただいて。
そうしたら先方が「そんなにボーディのことが好きなのか」と感激してくれて。海外で作ったものを直接送ってきてくれたんです。
小島 エピソードのあるスニーカーですね。素晴らしい。
こがけん コレクターと言われる人たちは飾って履かなかったりしますが、僕は履いちゃうんですよね。履かないともったいない。
ただ来年は、スニーカーを買うのを、ちょっと自制しようかなと思うんです。
平・小島 いやダメですよ。この企画「スニーカーハンター」なんですから。
こがけん 確かに(笑)。ただ理由をひとつだけ言わせてください。ふと気づいたんです。「履いてないスニーカーがめっちゃあるやん」って。だから、そのスニーカーをとにかく履いてあげたいっていう気持ちなんです。“スニーカー愛”はまったく変わりませんので。
この3足の中で今年いちばん履いたのは「ショックス」ですね。もう2回くらい洗っています。ジェイソンマークのブラシでガシガシと。ジェイソンマークは、アトモスさんで売ってます(笑)。
というわけで、今年のベストスニーカーはこんな3足でございます。
平 スニーカーに対する熱量が素晴らしかった。ありがとうございます!