サーキュレーターと扇風機の違いとは
丸い形でファンがついていて、風を後ろから取り込み前に送り出す。この点で、サーキュレーターと扇風機はよく似ています。なので、「一体どこが違うのだろう」と思われている方も多いかもしれません。
確かに、形状や風を出す家電であることは、サーキュレーターも扇風機も変わりありません。

しかし、両者の一番の違いは、使う目的にあります。
扇風機は「風を直接浴びて涼む」ものであるのに対し、サーキュレーターは「室内の空気を循環させてかき混ぜる」働きをするものです。
使う目的が違うため、出てくる風の性質も少し違います。
扇風機は風を直接浴びせるために、幅広い範囲に対して優しい風を出します。
一方のサーキュレーターは、比較的ピンポイントな範囲に対して、10m〜20m以上離れたところまで届く、強い風を出します。
サーキュレーターはこの強い風で室内の空気を循環させるのですが、ただ循環させるだけではありません。
サーキュレーターは主に、エアコンなどと併用して使うことで効果を発揮します。
エアコンから出てくる冷気や暖気と、もともとの室内にあった空気を循環させて攪拌することで、室内の温度ムラがなくなり、部屋全体を暖かくしたり涼しくしたりすることができるんです。
ということで、扇風機は風で涼しくなりたいときに使うもの、サーキュレーターは室内の温度ムラをなくすものということで、役割がまったく違うんですね。
ただ、風を出す装置という点は同じなので、サーキュレーターも扇風機も代用ができないわけではありません。
しかし、特にサーキュレーターの風は近くで浴びると少し痛く感じるため、直接風を浴びるような使い方はあまりしないのが普通です。
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