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王道アメカジに添えるのは、ひとさじの抜け感

ジャケット、パンツ=ともにリーバイス Tシャツ=古着、シューズ=アディダス

ジャケット、パンツ=ともにリーバイス/ビオトープ Tシャツ=古着、シューズ=アディダス


溝渕さんはこのリーバイスを、同じ色味のGジャンを合わせて着こなす。

「リーバイスのデニムジャケットと合わせて、セットアップ風に着るのが今の気分。このデニムは、あえて裾のたまりを出してはくのが格好良いかなと」。



デニムのセットアップは王道アメカジスタイルになりがちだが、少し違う見せ方をするのがマイルールだ。

Gジャンはやや前下がり気味のシルエットを選択。着こなし方にもこだわりがある。



「Gジャンの袖口を折り返して着ることで、王道からややズレた部分を意図的に作っています。富山にフォアモーストという古着店があるのですが、オーナーの根本さんが必ずGジャンの袖口を折り返して着るんです。それがスタイルとして格好良くて、そのまま真似しています(笑)」。



インナーを選ぶ際にも、ある基準を設けているという。



「僕の場合、Gジャンは大抵上まで留めて着るので、インナーは少し首元が詰まっているものを選びます。今日は、足元の色も拾えるものを選びました。1個ボタンを開けたときにどう見えるか、そのバランスも気にしますね」。



足元はスニーカーがお決まりだ。

「これはアディダスとSFTM(SONG FOR THE MUTE)というブランドのコラボ作。デザインが良いだけでなく。既存のモデルをベースにしているわけではないので、人と被らない点も気に入っています。

デニムの足元は大抵スニーカーですね。パンツの太さによってローテクかハイテクかを考えます。コンパクトな革靴だと太さによっては裾が被りすぎてしまい、足が小さく見える。それが苦手でスニーカーを履くことが多いんです」。


青春時代、誰もがリーバイスにどっぷりハマったわけではない。そんな人をも、数十年越しに“今はきたい”と思わせるのだから、やはりデニムの王様ブランドは底力は凄まじい。


佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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