……いかがですか?
「重厚感と軽快感がいい塩梅。以前、箱根で乗ったときよりもさらに良くなっています。しかし、技術面で聞きたいこともありまして」。
メーカーの方に聞いてみます?(プルプルプル♪……)。お世話になります、担当Aです。今、安東弘樹さんとアルカナ試乗中で、つないでおります。
「安東でございます。このエスプリ アルピーヌはハード面におけるアルピーヌならではの独自の装備や味付けはありますか?」。
(ルノー・ジャポン広報 佐藤さん)実は特になくてですね。内外装の専用意匠となっております。
「一見すると本革と見まごうアルカナのインテリアには、欧州で主流となっているアニマルフリーの人工皮革、TEPレザーを採用しています。日本市場では、しっとりと肌触りの良いレザーがまだまだ好まれるそうですが、本革を使わず、動物と環境に優しいモノづくりを進めるムーブメントは、自動車業界にも広まりつつあるでしょう」。
「なるほど。足回りがあまりにも素晴らしくて。F1由来の何かが採用されているのかと思いまして」。
(ルノー・ジャポン広報 佐藤さん)我々にも知らされてないところで改良がされているとは思うのですが、アルピーヌが何かをしたという情報はないのです。
「素性がとても素晴らしいわけですね。ありがとうございます」。
佐藤さん、恐れ入ります!
「アルピーヌと謳うからには自分で変速自体を楽しみたかった」と安東さん。その一方、ドグクラッチ機構による電動からエンジンへの切り替えショックは皆無で、その制御の良さに終始驚く。
「とにかく、ドグクラッチの制御には驚きです。駆動力の切り替えはスムースかつショックがない」。
とはいえ、やはり安東さん的には自分で変速を楽しみたい?
「もちろん!けれども、レースフィールドの研鑽は黒子に徹し、ヤンチャな走りというわけでもなく、むしろ面白くないくらい優秀(笑)。でも多くの人がこれで満足すると思うし、いちばん感動しているのは、足回りの良さですから」。
フラットライド感ですか。
「ちょうど今、段差を通過しましたよね?それなのにドスドスとした突き上げがまったくない。しなやかで快適な乗り味ですが、決してフワフワではなく。……嗚呼、ずっと運転していたい……」。
助手席も非常に快適ですよ。
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