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かつての日産「ジューク」のように、丸目のヘッドライトがボディ下部に備わる、SUV風デザイン。

しかもジュークよりもさらに小さく、全長は約3.8mと4mを切る。さらにSUVテイストをより強めた「インスタークロス」も追加されている。

1回の充電で、標準バッテリーなら最大327km、ロングレンジバッテリーなら370km、インスタークロスは360km走行可能だ。これは日産サクラの180kmより長く、日産リーフの40kWhバッテリー搭載車の322kmも上回る。

ヒョンデ インスターのインテリア。システムの無線アップデート機能も備わる。

ヒョンデ インスターのインテリア。システムの無線アップデート機能も備わる。


最新装備はひと通り揃っている。
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高速道路での半自動運転を含む先進運転支援機能やナビ機能付きタッチスクリーン、スマホ連動機能、リアカメラ、ヒーター付きドアミラー、本革巻きステアリング等々。これでヨーロッパでの販売価格は2万3495ポンド(約450万円)。

さらにアンビエント照明やヒーター付きフロントシート&ステアリングホイール、ワイヤレス充電機能等が追加されるグレードなら2万6745ポンド(約506万円)だ。

SUVテイストを強めたエクステリアが特徴の「ヒョンデ インスタークロス」。

SUVテイストを強めたエクステリアが特徴の「ヒョンデ インスタークロス」。


軽自動車よりちょっとだけ大きいサイズのSUVといえば、スズキ「イグニス」があったが、同車は2024年2月に生産が終了。ちょうど、ぽっかりと空いた隙間に、日本で一番売れている電気自動車のサクラよりも長距離を走れるBEVとなれば、人気が出てもおかしくない。

日本での仕様や価格、補助金次第ではサクラを上回る販売台数を記録するかも!?
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「電気時代のホットハッチ」を謳う電動スポーツカー

「アルピーヌA290」。A110同様、4灯ヘッドライトが備わる。

「アルピーヌA290」。A110同様、4灯ヘッドライトが備わる。


豊作なら、他人とは少し違うヤツが欲しい、というならば「アルピーヌA290」はどうだろう。自ら「電気時代のホットハッチ」を謳う、健脚自慢の一台だ。

アルピーヌといえば、エンジンをシートの後ろに載せて後輪を駆動させるミッドシップ・スポーツクーペのA110があるが、BEVで前輪駆動のA290もA110同様に走るのが楽しいスポーツカーに仕上げられたという。

アルピーヌA290のリアスタイル。大型スポイラーの代わりにバンパーがちょんと出っ張る、ダックテールが採用されている。

アルピーヌA290のリアスタイル。大型スポイラーの代わりにバンパーがちょんと出っ張る、ダックテールが採用されている。


全長3990mmというコンパクトボディの床にはバッテリーが載せられ、満充電で最大約380km走る。

モーターは180馬力と220馬力の2種類あって、220馬力なら0-100km/h加速が6.4秒となかなかの俊足だが、電気ホットハッチの主眼は絶対的速度ではなく、いかにドライバーの意志に沿ってひらりひらりと峠道を駆け抜けられるか、ということ。
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ドライバーの狙い通りのラインで曲がる爽快感は、A110同様。さらに足の踏み込み加減に沿った見事な加速感も、A110のそれをBEVで再現。いや、足の力の抜き加減で気持ちよく減速する感覚は、主にブレーキで減速しなければならないA110を超える気持ち良さだろう。
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