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「電気時代のホットハッチ」を謳う電動スポーツカー

「アルピーヌA290」。A110同様、4灯ヘッドライトが備わる。

「アルピーヌA290」。A110同様、4灯ヘッドライトが備わる。


豊作なら、他人とは少し違うヤツが欲しい、というならば「アルピーヌA290」はどうだろう。自ら「電気時代のホットハッチ」を謳う、健脚自慢の一台だ。

アルピーヌといえば、エンジンをシートの後ろに載せて後輪を駆動させるミッドシップ・スポーツクーペのA110があるが、BEVで前輪駆動のA290もA110同様に走るのが楽しいスポーツカーに仕上げられたという。

アルピーヌA290のリアスタイル。大型スポイラーの代わりにバンパーがちょんと出っ張る、ダックテールが採用されている。

アルピーヌA290のリアスタイル。大型スポイラーの代わりにバンパーがちょんと出っ張る、ダックテールが採用されている。


全長3990mmというコンパクトボディの床にはバッテリーが載せられ、満充電で最大約380km走る。

モーターは180馬力と220馬力の2種類あって、220馬力なら0-100km/h加速が6.4秒となかなかの俊足だが、電気ホットハッチの主眼は絶対的速度ではなく、いかにドライバーの意志に沿ってひらりひらりと峠道を駆け抜けられるか、ということ。

ドライバーの狙い通りのラインで曲がる爽快感は、A110同様。さらに足の踏み込み加減に沿った見事な加速感も、A110のそれをBEVで再現。いや、足の力の抜き加減で気持ちよく減速する感覚は、主にブレーキで減速しなければならないA110を超える気持ち良さだろう。


4/6

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