人生初の高級時計。悩みに悩んだ結果、選んだのは……
卓也 じゃあ試着していきましょう。
富田 まずは、ビッグ・バンから試着していただきましょうか。
「ビッグ・バン ウニコ チタニウム セラミック」300万3000円(42mm、自動巻き)/ウブロ(ウブロ銀座ブティック 03-3538-5055)
石橋 かっこよ……!
卓也 ビッグ・バンのなかだと小さい方ですよね。
富田 そうですね。
石橋 ビッグ・バンを着けられると思わなかった!
富田 では、いよいよクラシック・フュージョンを。42mmと38mmをお持ちいたしました。まず、42mmからご覧いただければと思います。
卓也 42mmも思っていたほど大きく感じないね。
「クラシック・フュージョン チタニウム」115万5000円(42mm、自動巻き)/ウブロ(ウブロ銀座ブティック 03-3538-5055)
藤井 ケースも薄いですし、デザインのバランスで実際よりも小さく見える効果があるのかもしれないです。
石橋 かっけえなあ。
卓也 大きさの印象はどう?
石橋 42mmだけど思ったより大きくないですね。僕の中ではちょっと大きいのかなと思っていたので。
富田 ブランドによって測り方も違います。ウブロだと、ケースボディの直径を軸にしているので、数値よりは小さく感じると思います。
卓也 グレーも気になってたよね。
「クラシック・フュージョン チタニウム レーシンググレー」115万5000円(42mm、自動巻き)/ウブロ(ウブロ銀座ブティック 03-3538-5055)
藤井 ああ、いい。
石橋 うわ、かっけーよ。
富田 文字盤に輝きがあるので、黒に比べると華やかな印象になりますよね。
石橋 確かに、華やかな感じがあっていいなあ。
富田 38mmのグレーもお持ちしたので着けてみてください。
左手が「クラシック・フュージョン チタニウム レーシンググレー」の38mm、右手が同モデルの42mm。
石橋 これもいいですねえ。
卓也 着けた感じ、42mmと比べてどうなの?
石橋 こんなん迷うなあ……。
富田 白文字盤もご覧いただければと思います。
「クラシック・フュージョン チタニウム オパリン」(38mm、自動巻き)111万1000円/ウブロ(ウブロ銀座ブティック 03-3538-5055)
卓也 いちばん最初に気になったのは白文字盤でしょ?
富田 白文字盤は、店頭在庫が38mmのみになっています。
石橋 うわあ……。
卓也 これはやっぱり石橋っぽいね。
富田 白文字盤は時計の基本なので、冠婚葬祭含め、あらゆるシーンで使っていただける汎用性の高さはあります。
石橋 白だと小さくてもぜんぜん悪くない。
卓也 38mmだったら白がいちばんいい気がする。
石橋 ぶっちゃけ、グレーもめちゃ気になっているんですよ。グレーだったら42mmなのかなあ。
卓也 1回、両方の38mmを鏡で見てみたら?
左手がグレーの38mm、右手が白の38mm。
石橋 うわ、いいなあ。
藤井 小ぶりだし、白の感じも上品ですよね。
石橋 うん。
42mmのグレーを再試着
石橋 グレーでもサイズは38mmかなあ……。
白とグレーの38mmを再試着
石橋 卓也さん、どっち……?
卓也 今、どこで悩んでる? 今日いろんな時計を見たけど。各ブランドで気になるのは何個かあったじゃん。今の気持ちはどういうところなの?
石橋 やっぱり、ずっと気になってたウブロに惹かれまくちゃってます。色みを見ると、確かに僕には白文字盤が似合っているんですよ。ただ、グレーを着けてるのも格好いいなって思っちゃってるんです。だから、どっちなんだっていう……。
卓也 たしかになあ。
石橋 ふたりは、どっちがおすすめとかあります?
卓也 第三者の意見でどちらかに傾いてもいいの?
石橋 本当に今、五分五分なので。客観的に見て「お前はこっちだよ」っていう意見もほしいです。
卓也 俺は……白。
藤井 僕も白です。
「クラシック・フュージョン チタニウム オパリン」(38mm、自動巻き)111万1000円/ウブロ(ウブロ銀座ブティック 03-3538-5055)
卓也 グレーもめっちゃ格好いいんだけど、今の石橋が1本目の高級時計を買うってなったときに、「ザ・石橋!」って感じがするのは白かな。
石橋 じゃあ白です!
卓也 サイズでいうと38mmの方が、ベルトの太さも石橋の手に合っている感じがする。バランスがいい。
石橋 そういう意見、ありがとうございます。自分では気づかないですから。
卓也 本当にそう思うよ。細い方がバランスがすごくいい。
石橋 よし、決まった……。卓也さん、決まりました!
卓也 決まった? じゃあ、今日いろいろ見ましたけど、石橋くん、どうされますか?
「クラシック・フュージョン チタニウム オパリン」(38mm、自動巻き)111万1000円/ウブロ(ウブロ銀座ブティック 03-3538-5055)
石橋 これ、買います!
卓也 うおおおおおおー、やったね! うれしい! お前、最高だよマジで。
石橋 いろいろ見てきた結果、皆さんからもこれがいいと背中を押していただいて、じゃあ最初から欲しかったクラシック・フュージョンだろうと。
やっぱり店舗に来て、初めて生で見たときの興奮具合が自分じゃないみたいで。「憧れの人にようやく会えた」みたいな感じでした。これはもう、大事なときに着けたいですね。
卓也 普段から着けてもいいんじゃない?
富田 毎日使っていただければと思います。
卓也 どうですか、ウブロオーナーになって。
石橋 重たいっすねえ。一生、可愛がります。
藤井 もともとサイトで調べて気になっていた時計に出合えて、さらに腕に着けたときにしっくりきて、いちばん幸せな買い物をしたんじゃないかと。初恋の時計を最後まで愛せたような、美しい結果になったと思います。すごく素敵な買い物を目の当たりすることができました。
卓也 俺は素直にうれしいですね。やっぱり、後輩の石橋が自分で高級時計を買ったわけですから、先輩としても誇らしいですし、これからも事務所の先輩後輩でもありますけれども、時計オーナー仲間として、積極的に情報交換していきたいなと思います。本当におめでとうございます!
石橋 今日まわらせていただいたブランドは本当にぜんぶ良かったし、新しい出合いもありました。だけど、やっぱり一目惚れしたクラシック・フュージョンを手に入れることができて良かったなと。ようやく射止められた気持ちです。このような機会をいただいて、ありがとうございます!
卓也 というわけで「四千頭身 石橋、一生モノの時計を買う」、無事に終わりました! ありがとうございました〜!
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4ブランドにわたる時計探しの旅は、ウブロのクラシック・フュージョンに決着した。
もし一生モノの時計を買おうと思ったら、気になるモデルは徹底的に試着すること。そして、最後にポンと背中を押してくれる誰かを連れていくことをおすすめする。この喜びは分かち合わなきゃもったいないし、ね。