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京都紋付では01年に帆布の染色依頼を受けたことをきっかけに、綿や麻、ウール、ストレッチデニムなどさまざまな素材の黒染めに挑戦してきたが、コロナ禍が追い風となった。「一着の服を長く大切に使うためリユースの考え方が一気に広まり、ファストファッションや大量生産が主流となっていたアパレル業界の変化を強く感じています」。

現在はゲオホールディングスが運営するセカンドストリートや、H&Mやフェリシモなどとも提携し、毎月2000着以上の洋服の黒染めを受注し、事業が軌道に乗りつつある。今後は、アメリカや中国、オランダなどの海外パートナー企業とも提携し、海外でも洋服のアップサイクルサービスの展開に挑む。「特別な一着を長く着続けるための黒染めの価値は世界でも高まっていると肌で感じています。日本の伝統技術で蘇らせていきたい」
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荒川優真◎1989年京都市生まれ。大学卒業後、京都の印刷会社に就職。2014年に5代目として京都紋付に入社し、21年に取締役に就任。20年からリウェアブランド「K」の事業化・拡大を手がける。




文=宮本拓海
Forbes JAPAN=提供記事

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