街を見渡せば、全身を黒でまとめた人なんてザラ。そこからも、黒への信頼感が揺るぎないことが分かる。だが変わり映えしない、着こなしに抑揚がないといったジレンマもないわけではない。
ただ、今回取り上げた3名は、そんな不安も織り込み済みと言わんばかりの余裕が感じられる。その自信の源はズバリ、キルティングジャケットだ。
【写真12点】「全身黒コーデは“キルティングジャケット”でニュアンスを」の詳細写真をチェック ① キルティングでオールブラックに表情プラス
ジャケット=プロダクトトゥエルブ スウェット=フォーティーパーセントアゲインストライツ パンツ=ロンハーマン シューズ=ナイキ 眼鏡=エフェクター ブレスレット=クロムハーツ
▶︎竹内さんのスナップをすべて見る 竹内大樹さん(48歳) もう見事なまでに真っ黒である。とはいえ、単調さはさほど感じられず、上下のボリュームに差をつけたその姿からは今っぽさも伝わってくる。その印象を支えているのが他ならぬキルティングジャケットだ。
お察しの通り、キルティングステッチが全体にあしらわれている。それにより随所に現れる膨らみが立体感を演出。ゆえに上下のメリハリがより際立つというわけだ。歴史ある加工法ゆえのオーセンティックな風情に反し、足元にハイテク系スニーカーを取り入れた機微もいい。
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