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2024.12.14

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鍵を握るのは“北極”!海洋問題のグローバルリーダーに聞く「海を守るために大事なコト」



海の豊かさをまもり、次世代へとつなげるための「The BLUEKEEPERS project」。今回は、海洋問題に関する取り組みを多角的にリードする角南 篤・笹川平和財団理事長が登場。

角南さんが今、最も力を入れているのは「北極の問題」。地球規模で見る海洋問題の現状と最新トピックを、OCEANS SDGsコンテンツアドバイザー・井植美奈子さんとともに聞いた。

【写真11点】「海洋問題のグローバルリーダーに聞く、豊かな海を守る大事なコト。鍵を握るのは“北極”」を写真でチェック

話を聞いたのは……
井植美奈子さん
ディビッド・ロックフェラーJr.が米国で設立した海洋環境保護NGO[Sailors for the Sea]のアフィリエイトとして独立した日本法人「一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局」を設立。水産資源の持続可能な消費をめざす「ブルーシーフードガイド」、マリンスポーツの環境基準「クリーンレガッタ」等のプログラムの開発と運営を手掛ける。京都大学博士(地球環境学)・東京大学大気海洋研究所 特任研究員。総合地球環境学研究所 特任准教授。OCEANS SDGsコンテンツアドバイザー。
角南 篤さん
1988年、ジョージタウン大学School of Foreign Service卒業、89年株式会社野村総合研究所政策研究部研究員、92年コロンビア大学国際関係・行政大学院Reader、93年同大学国際関係学修士、97年英サセックス大学科学政策研究所(SPRU)TAGSフェロー、2001年コロンビア大学政治学博士号(Ph.D.)取得。2001年から2003年まで独立行政法人経済産業研究所フェロー。2003年政策研究大学院大学助教授、2014年教授、学長補佐、2015-2018年内閣府参与(科学技術・イノベーション政策担当)、2016年副学長、2019年学長特別補佐、2020年SciREXセンター長、公益財団法人笹川平和財団理事長。



ふたりの出会いは「太平洋・島サミット」



井植美奈子(以下、井植) 角南さんは、海洋問題の解決において本当に万能選手ですよね。国際的なパートナーシップを、まるで1人国連のような手腕で推進しています。最初にお会いしたのは、PALM8(2018年5月に福島県いわき市で開催された第8回太平洋・島サミット)のカンファレンスでした。

角南篤(以下、角南) そうでしたね。PALM8の各国首脳配偶者プログラムに、パネリストとして参加させていただきました。当時の安倍首相の配偶者、安倍昭恵さんが海洋問題にご熱心ということで、海洋環境に関わる各国有力者の配偶者を集めたサミットでした。

井植さんはそのシンポジウムのモデレーターで、いきなり私のことを「I LOVE YOUの専門家」だと紹介しましたよね。そんなふうに人前で紹介されたことはなかったので、非常に驚いたのを覚えています。

井植さんと角南さん、はじめての出会いとなったPALM8の様子

安倍晋三元総理主導で開催されたPALM8。[左から]角南さん、井植さん、モントレーベイ水族館 マーガレット・スプリングさん、アクアマリンふくしま 岩田雅光さん。


井植
 オーディエンスがたくさんいらっしゃったので、ちょっと盛り上げたかったんです。「みなさん、IUU ってご存じですか?」と聞いたとき、会場がシーンとなってしまって。6年以上前でしたから、まだ知らなかった人も多かったと思います。それで「I LOVE YOUだったらご存じですか?」と続けたら、みなさん「はーい!」と答えてくださったので、「角南さんは、IUUとI LOVE YOU両方の専門家なんです」と、ちょっと語呂合わせした感じで紹介させていただきました(笑)。

角南 おかげで、各国の総理夫人や大統領夫人の間で「I LOVE YOUの角南さん」というのがしばらく定着していましたよ(笑)。IUUに関しては、井植さんも日本の中心的な立場で取り組んでいらっしゃいますよね。

※「違法・無報告・無規制」に行なわれている漁業のこと


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