冬のアウター、筆頭格といえばダウンジャケット。ビジネス姿にそれを羽織るのも当たり前になっているが、出自は歴としたアウトドアアイテムだ。
時は1930年代。とあるブランドの創設者が、趣味である釣り用の防寒着として開発したのが始まり。ナイロン生地をキルティング加工し、軽く、あたたかく、それでいて汗による湿気を放出する特性を持つダウンフェザーを封入と、現在のダウンウエアとほぼ変わらないアイテムが誕生した。
これが登山愛好家の目に留まり、冬山に挑戦するのに欠かせないウエアとなり、その後のアウトドアブームに乗って広く普及したのだ。
そんな歴史を持つためかダウンジャケットは、外装が雪山で目立つためのような派手さだったり、必要以上のダウン封入量だったりと、街にはオーバースペックなアイテムが多いのも事実。
そんななかにあって、いまどきのライフスタイルにちょうどいいアイテムを提案してくれる「ビーミング by ビームス」に、これまたちょうどいいシティスペックなダウンジャケットがあった。
日本が世界に誇る河田フェザーを採用!
それがこちら、「ビーミング by ビームス」の「河田フェザー」シリーズ。まずはそのスペックからチェックしよう。
一番気になる中綿は、「KAWADA DOWN」の名で世界に轟く、河田フェザー製ダウンを採用。厳選された素材を、工場がある三重県の超軟水で洗浄・精製加工した、弾力性に富んだ羽毛を使っているとのこと。
洗浄や精製に超軟水を使う理由は、浸透力が高く、羽毛のアカや脂肪分をしっかりと取り除き、羽毛本来の機能を回復させることができるから。工程が変わる度に新しい水を使うため、その効力は格別だ。
そんな優れたダウン素材を封入したダウンジャケットを、今季は2デザイン用意。どちらも650フィルパワーと、街使いなら厳冬期でも十分暖かい。むしろダウンを詰めすぎていないぶん、すっきりとしたフォルムをキープできている。
Item 1 河田ダウン 撥水 パーカ
ここからは、それぞれのダウンジャケットについて、デザイン面やその着こなしサンプルをチェック。
「河田ダウン 撥水 パーカ」は、90年代のアウトドアスタイルをベースにデザイン。見た目はクラシックなショート丈で、必要十分なダウン封入量だからフォルムはスッキリ、ゆえに軽快に羽織ることができる。
裾はスピンドル仕様で絞ることができるから、冷たい風の侵入を防げるし、シルエットを変えて楽しめるのも一興。表地は撥水性と軽さに優れる、マイクロリップストップナイロンだから、天候が不安定なアウトドアシーンでも安心して着られるはず。
ダウンパーカ3万800円、デニムシャツ9900円、Tシャツ6930円、キャップ4400円/すべてビーミング by ビームス、スウェットパンツ8800円/ヘルスニット×ビーミング by ビームス(すべてビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店 047-436-6500)
そんな一着の魅力は、なんと言ってもダウンパーカ然としたスポーティな雰囲気にあると思う。
例えば、海へ出向いたとき。お気に入りのデニムシャツに楽ちんなスウェットパンツ、そんなデイリーなスタイルにサッと羽織るだけでもサマになる。
ダウンパーカ3万800円、フリースパーカ8800円、パンツ1万2100円/すべてビーミング by ビームス、シューズ2万2000円/メレル(すべてビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店 047-436-6500)
そのスペックの高さから、山間のフィールドでも活躍。別色のオリーブは自然なトーンが魅力だ。
スタイリングは別段、山だからといって構える必要はなく、肌触りと暖かさに長けたフリースパーカに、動きやすさと収納力がメリットのカーゴパンツ。自然の中でゆったり過ごす休日も、十分快適だ。万が一、とっさに雨に打たれても、撥水生地だから不安がる必要もない。
Item 2 河田ダウン ユーティリティ ダウンブルゾン
「河田ダウン ユーティリティ ダウンブルゾン」は、マウンテンパーカのようなアウトドアっぽい雰囲気に、N-3Bのようなどこかミリタリーな要素を取り入れた見た目に。
高めに設計された襟と二重構造の前立て、さらにはフードのツバや裾のスピンドル仕様など、冷気をシャットダウンしてくれるディテールが満載。
ダウンブルゾン3万5200円、チノパン9900円/ともにビーミング by ビームス、スウェットシャツ1万2100円/ラッセル アスレチック×ビーミング by ビームス(すべてビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店 047-436-6500)
外装にあたる生地はナチュラルなシワを自然に表現した撥水ナイロンを採用。マットな質感と見た目で、いっそう都会的な雰囲気を醸し出している。
配置箇所や大きさにこだわったポケットも実際に着るとわかる秀逸さで、ちょっとの外出ならバッグ要らずってのも都会派には嬉しい。
上品なセージカラーもどこかノーブルな印象で、大人っぽさを漂わす。
またこのブルゾンは、都会派の相棒である自転車と相性がいい。その理由が丈感だ。着るとヒップが隠れるくらいの丈だから、前屈み姿勢になっても腰が出て寒い思いをすることがない。もちろん裾は絞れる仕様だから冷気の侵入も防げる。
ダウンブルゾン3万5200円、ジャケット2万7500円、Tシャツ6930円、パンツ1万6500円/すべてビーミング by ビームス、リュック2万1450円/ウェクスレイ×ビーミング by ビームス、シューズ2万5300円/クラークス オリジナルズ(すべてビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店 047-436-6500)
別色のブラックを選ぶと、その精悍でスマートな雰囲気から、一転してドレススタイルにもマッチ。表面がキルティングしていないこと、ダウン封入量が過度ではないこと。この二つのデザイン特性があるからスッキリした印象で、ドレス姿のエレガンスを損なうことなく着こなせる。
真冬の都心部はビル風が強いからか、実は雪国よりも寒く感じるとはよく聞く話。でもこちらは前述のとおり、高い襟や二重構造の前立てなど、風から身を守る作りで安心して身を委ねられる。
機能性だけでなく、コーディネイトのしやすさがあってこその“シティスペック”。さらにうれしいことに「ビーミング by ビームス」が手掛ける河田フェザーのアウターは、こんなに優秀なのにプライスも手頃。とくれば、見逃す手はない。
[問い合わせ]ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店047-436-6500