配属されたのは支店の窓口。入出金業務の他にも新商品の説明や法人向け融資の対応などを担当していた。
「私たちとの雑談を楽しみに通ってくださるお年寄りもたくさんいらっしゃいました。お金の貸し借りだけならメガバンクでもできますが、地域に根ざした信用金庫にはそのようなコミュニケーションからお客様の課題が見えてくるという強みがありますね」。
「接客中はずっと笑っていました」という未来さんは半年後、本人の希望でコミュニケーション開発事業部に異動。北区内のさまざまなイベントに関わるようになった。
そのひとつが、地元の商店主たちの思いによって1956年から開催している赤羽馬鹿祭りだ。
ダンスの振り付けも自分たちで考え、祭りを盛り上げる。
そして、昨年からは「しぶさわくんFM」の統括ディレクターとしても奮闘中。しかし、なぜ渋沢栄一なのだろうか。
「彼が生まれたのは現在の埼玉県深谷市ですが、晩年はすぐそこの飛鳥山に居を構えて家族と暮らしていました。北区を愛して移り住んだ彼の熱意を受け継ぐ存在として、北区観光協会が『しぶさわくん』というキャラクターを誕生させたんです」。
ともに北区を愛する二者がタッグを組んだ形だ。
「しぶさわくんFM」はそんな「しぶさわくん」が局長を務めているラジオ局。
もちろん深谷市とも交流があり、「しぶさわくん」は同市のイメージキャラクターである「ふっかちゃん」のバースデーパーティーに毎年遊びに行って他に招かれたゆるキャラと一緒にお祝いする。
深谷市民文化会館大ホールのステージ上で主役の隣をキープ。
なお、スタジオの入り口には気になるガチャガチャもあった。100円を入れて回せば番組関連の缶バッジが出てくるのだ。
イベント会場に設置するもので、全11番組のオリジナルバッジを制作。
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