音楽シーンの最前線を走り続けている奥田⺠生。そんな彼のライフスタイルや哲学は、音楽に限らず、趣味や日常生活にも深く根ざしている。
今回のインタビューでは、発売された著書
『59-60 奥田⺠生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』の中から、彼が大切にしている「遊び」との向き合い方や、趣味として楽しんでいるゴルフ、そして人生の中で感じる高揚感について語ってもらった。
ラフなトークから見えてくる、⺠生さんならではの自然体の生き方をお届けする。
前編はコチラ! 【写真5点】「奥田民生の“自然体”な生き方」の詳細写真をチェック 「ゴルフは人生の縮図!」趣味が仕事にも活きる瞬間とは?
ーー最近、オフの日ってどんな感じで過ごされている感じですか? 最近はね、ほとんど家にいることが多いかな。次の遊びの予定を立てたり、ぼーっとしたり。気づいたら1日終わってるってこともあるよ(笑)。
若い頃はもっとガムシャラに遊んでたけどね。30代の頃はツアーの合間とかオフは必ず釣りしてた。地方に行っても釣り道具を機材トラックに積み込んで、キャッチ&リリースでね。
歳を取ったら釣りがゴルフに変わったけど、昔は空いた時間がもったいなくて、「何かやらなきゃ」「遊ばなきゃ」っていう焦りがあったかもね。
ーーゴルフは、「心が試される遊び」だと著書『59-60』でも語られておられますね。 そうそう、ゴルフは面白いよね。自分の性格とか調子がすぐにわかる。しかも心も試されるし。目の前に池があったら「池に入れないように」って思うでしょ? でも、そこでどう打つかが自分との勝負なんだよ。
無理せずに冷静に打てるかどうか、そこが面白い。でかい木が前にあっても、無理して超えるんじゃなくて、下を狙ってゴロを打てるかとかね。そういう自分の欲望や焦りと戦うのがゴルフの魅力なんだよね。
ーーゴルフのベストスコアは? ベストスコアは75。でもね、最近はスコアよりも、プレッシャーがかかる場面でどれだけベストショットが打てるかが大事だと思ってる。だからゴルフは俺にとって、自分を鍛える場でもあるし、己を知るための最高の遊びだと思うんだよね。
ーー趣味って、仕事とのバランスを取る役割もありますよね。違うエネルギーを使うことで、結局それが仕事にも活きることが多いと思うんですが? そうだね、ゴルフってプレッシャーの中で打つから、仕事でも同じことが言えるよね。周りから見られてる中で、いつもの自分を出せるかどうかっていうのが試される感じがある。
逆に、仕事中に「あ、これゴルフにも活かせるかもな」って思うこともあるし、どっちが大事ってわけじゃないけど、どっちも繋がってる感じがするんだよね。
あとさ、結婚式とかで歌わなきゃいけない時ってあるでしょ? あれって実は一番緊張するんだよ(笑)。半分ぐらいの人は聞いてないけど、それでも堂々と歌えるかって、すごい試される瞬間なんだよ。だから俺は、その瞬間をうまくやるために、ゴルフや仕事で鍛えてるって感じだね。
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