「若い頃は流行に流されたけど..….」⺠生が今辿り着いた“自分のスタイル”
「デジタル化やAIの進化って、本当に便利だよね。昔みたいに仕事が面倒くさくなくなって、効率も良くなった。でもさ、便利すぎてみんな同じところに行き着いちゃうんじゃないかって、ちょっと心配なんだよね(笑)」。
技術の進化によって、誰もが簡単に良い音を作れる時代。そんな中でも、⺠生は「個性が失われるリスク」に目を向けている。
「昔はさ、自分の音をどうやって出すか、必死で工夫してたんだよね。ああでもない、こうでもないって苦労した分、そこに個性が生まれてたんだけど、今はその苦労が省けちゃってる分、逆に個性が薄れるんじゃないかって思う。でもまあ、若い子たちもきっと自分なりに工夫してるだろうから、心配しすぎることもないかな」。
「自分らしさ」について、⺠生はこう語る。
「結局、俺は俺の仕事しかできないんだよ。若い頃は流行に流されたり、他人と比べて悩んだりしたこともあったけど、今はもうそういうことは気にしなくなった。自分のやり方で続けてきたからこそ、今も音楽で食べていけてるんだと思う。
『自分のスタイルで、そこそこやれればいい』って思うのが一番楽だし、続けられる秘訣だね。声や外見も変えられない部分はあるけど、それが俺なんだと自然に受け入れられるようになったよ」。
⺠生にとって「自分らしさ」は、無理に作り出すものではなく、続ける中で自然に形作られていくものだ。
「周りが『これが⺠生っぽい』って言い始めた頃、それが俺の自分らしさってことなんだろうね」。
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