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可愛い顔の奥に、三菱らしい逞しさがある「デリカミニ」

三菱「デリカミニ」。この顔を模したキャラクター「デリ丸」グッズも作成された。

三菱「デリカミニ」。この顔を模したキャラクター「デリ丸」グッズも作成された。


今、三菱で最も売れている車のひとつが、2023年5月に登場したSUVルック軽の「デリカミニ」だ。

もともと同社ではSUVルック軽の「eKクロススペース」を、上記タントファンクロスより早く2020年3月に投入していたのだが、eKクロススペースのビッグマイナーチェンジ版として、名前も装いも新たにデリカミニを投入。

それが見事に的中したというわけだ。

エアコン操作がタッチパネル式なのは、ベースのeKクロススペースや兄弟である日産ルークスと同じ。

エアコン操作がタッチパネル式なのは、ベースのeKクロススペースや兄弟である日産「ルークス」と同じ。


タフなのに愛嬌のあるそのルックスが人気の理由のひとつであることは間違いないが、「デリカ」を名乗るだけあり、悪路走破性の高い4WDを備えている点が、ライバルとの違いだ。

2WDと4WDがあり、4WDはライバル同様に滑ったときに前輪に加えて後輪にも駆動力が配分される仕組み。ただし、後輪にも常時わずかに駆動力を伝えているという、結構凝った4WDなのだ。だから同社は「フルタイム4WD」とカタログで謳っている。

ともかく、この4WDのおかげで雪道などの滑りやすい路面はもちろん、轍などでも真っ直ぐ走りやすい。

ドア下にサッと足を出し入れするだけで、ドアが自動で開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を助手席側後席スライドドアに標準装備。

ドア下にサッと足を出し入れするだけで、ドアが自動で開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を助手席側後席スライドドアに標準装備。


さらに4WD車には、専用開発された足回りが与えられ、舗装路はもちろん、未舗装路でも乗り心地が快適。

また2WD/4WDとわず、左右どちらかがスリップした際、瞬時に車両を安定させてくれるグリップコントロール機能や、滑りやすい路面の急坂を下る際に、低速を維持してくれるヒルディセントコントロール機能が標準で備わる。

その他にも、4車種中唯一ハンズフリーオートスライドドアを標準装備(助手席側)し、スペーシアギアのようにサーキュレーターやステアリングヒーターも用意されている。

樹脂仕様のラゲッジ床とビニール系後席背もたれなら、濡れた物や汚れ物をそのまま積み込める。

樹脂仕様のラゲッジ床とビニール系後席背もたれなら、濡れた物や汚れ物をそのまま積み込める。


「三菱」の「デリカ」ならば、ここまでやらねば! な意思が、実は愛嬌のあるルックスに隠されているのだ。


5/5

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