大人と子供、男性と女性……さまざまな視点で語られた理想の社会
2日目は土曜日ということもあり、家族連れが多く来場。そんななか、ステージのトップバッターはスポーツの世界に身を置く3名が勤めた。
左から、元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さん、元バレーボール日本代表の大山加奈さん、『初代タイガーマスクネットワーク』の代表を務める佐山聖斗さん。
元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さん、元バレーボール日本代表の大山加奈さん、『初代タイガーマスクネットワーク』の代表を務める佐山聖斗さん。トークテーマは「誰もがスポーツを楽しめる未来のために」だ。
廣瀬俊朗さんはまず、ラグビーの日本代表メンバーについて言及。日本代表チームでありながらも、オーストラリアやニュージーランド、トンガに韓国など、日本とは異なるルーツを持つ多様な選手たちで構成され、彼らが一丸となって勝利を目指す。
その集大成が2019年、2023年のW杯であり、その結果に多くの人が勇気と感動をもらったはずだ。
そして、車いすラグビーやブラインドラグビー、デフラグビーの普及がもっと進めば、障がい者の方々もスポーツを楽しめる機会が増えると話す。
弱視を体験できる専用ゴーグルをしてラグビーボールを受け取る大山さん。
同じく日本代表選手として数々の世界大会で活躍した大山さんは現在、双子を育てるママでもある。
ゆえに、育児の大変さは十分に理解したうえで、ママたちもスポーツが楽しめるような社会の実現を願う。
さらにはプロスポーツの世界でも多く議論されるようになった月経の問題についても「男性の理解を深めることで改善の方向に向かうのでは」と述べた。
佐山さんはこれまで養護施設を訪問し、子供たちとの触れ合いを通して知った現状をあらゆる場所で訴えている。
その姿はアニメ『タイガーマスク』の主人公、伊達直人そのもので、さまざまな背景を持つ子供たちが社会へと飛び立つためのサポートをしている。
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